鬱勃の絶望さへも希望といふ我が人生も悲劇なるゆゑ

鬱勃の絶望さへも希望といふ我が人生も悲劇なるゆゑ


【語釈】

鬱勃ははげしくわきおこるさま。そんな絶望も希望だとわたしはいう。人生は悲劇だから、ということだ。絶望のない希望はないし、希望のない絶望もない、とよくいわれる。に詠んだのは希望すらない絶望である。それを希望と呼ぶのだ。そんなに絶望していたのかおれ、といまの愚生ならばおもいそうだが、案外、まだ絶望のなかにいるぶんもする。

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