茫邈の宇宙と無窮の永劫のありしゆゑなり我うまれしは

ぼうばくの宇宙と無窮のえいごうのありしゆゑなり我うまれしは


【語釈】

ぼうばくはひろくはてしないものの形容。無窮ははてしなくつづくものの形容。当時、二十代の愚生は、「宇宙と時間が存在しなければいのち=自分は生まれなかった」という、さもありなんな独自の哲学をもっており、これを詩として「ぼうとく」に、短歌として本作に表現した。宇宙の軸が壱ミリ、時間が一秒でもずれて世界がはじまっていたら、この人生も存在しなかった、ということをいいたいわけだが、短歌では表現不足が否めない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る