狂瀾の歴史の大河に雫ありこの生涯こそ我にはすべて

【語釈】

きようらんは、きようらんとうきようらんで、波などがあらあらしいこと。一言でいえば『大河の一滴』©五木ひろゆきですね。「類句類想物ともせずに次から次歌詠み励みし若き日のありき」〔清水房雄 角川短歌2013年11月号〕という短歌があります。ひつきようようなるおおな短歌は、類句類想がおおすぎて世に出ないので、むしろ、めずらしいのです。おおな短歌を堂堂と詠みおおせたのが中島あつしの「和歌でない歌」です。

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