第2話 南海大地震
昭和19年12月7日午後1時36分から、紀伊半島東部の熊野灘、三重県尾鷲市沖約 20 km .... 気象庁によれば地震規模を示すマグニチュードは 7.9 と推定されている。
とすれば、家屋が倒壊するほどの揺れだったはずだ。このとき、私はどこにいたのか。祖母の話によると、地震の時、祖母が心配して行ってみると、泣き叫ぶ赤子を捨てて、母は自分だけ真っ先ににげたらしい。その時の思い出を、何度祖母に聞かされたことだろう。祖母は笑い話として語るが、聞かされる子供の心に、どんな影を投げかけるか、祖母も母もなんの配慮もない人々であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます