第3話 虐めグループの崩壊
懲りずに再開した次の標的は里奈だった。里奈は不登校だが、里奈の家を知っている虐めグループは里奈の家にまで押しかけ、嫌がらせをした。里奈の母親は一日中忙しいため、家に居る時間が短かった。
それを良いことに、虐めはエスカレートし、里奈は湯船に浸かりながら手首を切り自殺をした。
里奈が亡くなったのを知ったのは次の日。楓のクラスの一部は、里奈が亡くなったことにショックを受けた。楓と蒼空は、里奈が亡くなったのを自分のせいだと思い、自分を責め続けた。蒼空は虐めグループを軽蔑した。虐めグループは蒼空に嫌われたことで、主犯格が虐められるようになった。
主犯ではない人達は、「里奈をこんな追い詰めるつもりじゃなかった。」、「主犯格に虐められるのが怖かった。」と陰で言っていた。蒼空と楓は、主犯ではない人達を許したが、主犯は許さなかった。
その後、虐められている主犯が蒼空達のところに来た。
「もう嫌がらせとかしないからもうやめて....」
「僕達は何も知らないよ。」
「え....嘘。」
主犯だった人達は吃驚した。元主犯を虐めていたのは、楓の友達だった。楓は直ぐに気づいたが何も言わなかった。蒼空は鈍感なところがあり、楓の友達が元主犯を虐めているのには気づかなかった。
楓は、蒼空に気づかれる前に事を収めようとしたのに—
本当の絆 もえ @moemoemiya
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