💪2019/8/24[トレーニング3回目]下半身を徹底的に攻め立てるメニュー群

【2019年8月24日(日)】

 体重:82.4㎏ → 81.9kg

 体脂肪率:25.8% → 27.6%

 基礎代謝量:1728kcal/日 → 1675kcal/日

 トレーナー:Hさん


 ……あれ?

 体脂肪率も基礎代謝量も戻っとる!! なんで!?

 ちゃんと摂取カロリーも糖分・脂質の量も守ってたのに!?

 家で筋トレもガンガンやってたのに!?

 

 ショックを受けていたら、Hさん(初回トレーナーと同じ人)が何気なく言う。

「体調などによっても多少変動しますので、そこまで気にしないでくださいね」

 ……そんなものなのか。

 まあ、なんとなくお腹周りもスッキリしてきた(気がする)し、これだけ筋トレして体重がちゃんと落ちているので良しとするべきか。

 

 さて、気を取り直して今日のトレーニング。

 スクワット・ワイドスクワット・ブルガリアンスクワットを家でもやっていると話したら、Hさんは「では、せっかくなので別のトレーニングをしましょう」とダンベルを持って個室の外に出た。

 

 ○ウォーキングランジ 10mを5往復×3セット

 上半身はしっかり伸ばしたまま、片足を大きく前に踏み出す。前に出したすねは地面と垂直に保ち、腰を落とす。

 これが通常の「ランジ」と呼ばれるトレーニング。これを片足ずつ前に踏み出して進みながら行うのが「ウォーキングランジ」。4kgのダンベルを両手に持ち、ジムの通路をゆっくりと大股に歩いていく。

 

 正直、これまで教わったトレーニングのなかで一番きつかった。最初の1往復でもう限界を感じるほどに。

 太ももが! お尻が! 股が! まんべんなく攻められている!


 例えるなら、ワイドスクワットが太もも内側を集中的に燃やす最大火炎呪文メラゾーマ、ブルガリアンスクワットが太ももからお尻までの広範囲を焼き尽くす極大閃熱呪文ベギラゴンとするならば、このウォーキングランジは股の奥底までも逃さずに全てを爆散させる極大爆裂呪文イオナズン


「ダンベルがあると、キツさが段違いなんですよね♪」


 下半身に全体攻撃を受け、息も絶え絶えの僕に向けてHさんが楽しげに言う。

 ジムのトレーナーって、絶対ドSだよ……。


○ワイドスクワット(10回×3セット)

 毎度おなじみ、ワイドスクワット。

 さっきのウォーキングランジで大腿四頭筋(太ももの前側)は全滅したけれど、ワイドスクワットで使うのは大腿二頭筋(太ももの後側)だ。こっちはまだ闘える。

 それにワイドスクワットは家でもやってるおかげか、割と余裕で終わりそう。


 と思いながら、3セット目が終わろうとしたとき、

 「じゃあ最後の2回は腰を下ろした状態で3秒間止めてみましょう」

 とSさんが指示を出す。


 あかん。これ、あかんて。

 1秒で自分の限界が迫ってきているのを感知した。

 なんでトレーナーって、こうギリギリを攻めるのが上手いんだろう。


○サイドランジ(14回×3セット)

 まず右足を横に大きく広げ、左足は伸ばしたまま右ひざを曲げて腰を落とす。そして右ひざで床を蹴り、直立する状態に戻る。これを左右交互に繰り返す。

 小学生のころ体育の時間にやった体操のような動きだ。

 でも、これがまたお尻から内ももに追い打ちをかける。今日のメニューは完全に下半身をターゲットにしているのだと、ようやく今になって気付いた。


○バーピー(30秒×2セット)

 立った状態からしゃがみ込み、両足を後ろに伸ばして腕立て伏せのような状態にする。すぐに足を戻し、そのまま勢いよくジャンプ。これを30秒間の間にできるだけ早く繰り返す。

 ただでさえキツい動作だ。それを瀕死の状態のいま行うわけで。

 最後はほとんど跳ぶことなど出来ず、ヘロヘロと背伸びするような情けない動きに。

 30秒が経過し、やっと終わった、と安堵していたら

「はい、最後に頑張ってジャンプして終わり」

 最後の最後まで追い打ちをかけるHさんだった。


◆プロテイン(チョコレート味)

 頑張った筋肉へのご褒美プロテイン。今日はチョコレート味をチョイスした。

 たしかにしっかりチョコの香りがする。でも、チョコ以外の苦みも残る感じ。どちらかというとバニラ味の方が好きかな。


 そうだ、これを聞かなきゃ。

 帰る間際にHさんに聞いてみた。


「鶏ササミが良いのはわかるんですが、あんまり美味しく調理ができなくって……。オススメの食べ方ってあります?」


 ササミはトレーニングに最適な食材なのだが、なにしろ味が淡泊なのだ。(タンパク質だけに。)

 質問を受けたHさんはニヤリと笑う。


「一つ、とっておきをお教えしましょう」


 一呼吸置いて、Hさんが言う。


「わさび醤油です」


 WASABI! なるほど、それは合いそうな気がする!


 ということで、その日の晩御飯はササミをわさび醤油で食べてみた。

 あっさりとしたササミに醤油の旨味が絡み、わさびがアクセントを添える。

 このメニューはレギュラー入りだなと確信した。

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