専属メイド

咲桜「ところで、未来は何歳なの?」

未来「えっとね、えっとね、6歳だよ!」

咲桜「あら、そうなの。私と6歳違うのね。」

未来「ということは…えっとー、12歳だ!もうちょっとお姉さんかと思っちゃった!」

咲桜「フフ。悲しいのやら嬉しいのやら。」

未来「えへへー」


 楽しい時間はあっという間。もう家に帰らなくてはならない。家に帰ると、未来とは離ればなれの部屋になってしまう。


未来「…帰る時間になったけど…咲桜さん、帰りたくないの?」

咲桜「だって、帰ったら未来と離れちゃうじゃない。」

未来「あはは!咲桜さん可愛いね!」

咲桜「あなたに言われてもねぇ。」


 楽しく喋りながら家に帰る。時々足が止まったけど。


流歌ルカ「おかえりなさい。咲桜さん、未来さん。」

咲桜「あぁ、流歌。遅くまでメイド長ご苦労様。」

流歌「いえいえ、仕事なので。」

未来「流歌お姉ちゃんただいま!」

流歌「おかえりなさい。未来さん。今日の夕飯は未来さんの大好きなハンバーグですよ。」

未来「え!ほんと!?やったー!」

咲桜「あら、良いの?」

流歌「はい。丁度材料が揃っておりましたので。ついでにネギスープも作っておきました。」

未来「ネギ!?やったー!」

咲桜「変わった子よね。ネギが好きなのね」

流歌「フフ。咲桜さんはネギが苦手ですもんね。」


 うちには私が生まれる前から専属のメイドがいる。彼女は流歌。14歳とは思えないほど大人っぽい。お父さんもお母さんも事故で亡くなってから、ずっと一緒に居てくれた。姉のような存在。勝手に連れてきてしまった未来にも、優しく接してくれる。


流歌「…咲桜さん、後で少しだけお時間よろしいですか?」

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