閑話休題

闇に浮かぶ二つの光

 街はもう眠りについてからだいぶ経つ。

 真っ暗な部屋、机の上はPCの明かりが怪しく光る。

 そのディスプレイをじっと見つめる二つの目。

 四角い顔にかけられたメガネが、その明かりを反射する。

 昼間は優しい講師、その姿が嘘のように今は冷めた目をしている。

 その二つの光がじっとディスプレイを睨む。


「…………」


 まるでその視線は今から誰かを殺めに行くかのように鋭い。

 その姿を、まだ誰も知らない。

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