第2話
「彩子、テレビを消しなさい」
父親は、厳格にかまえ、そう促した。
「はい、父さん」
彩子がテレビを消すと、辺りはしーんと静まり返った。「そうだ」最初に沈黙を破ったのは、彩子の母親だった。彩子の母親はそう言うと、彩子の幼い頃が写ったアルバムを持ってきた。一枚目の写真は、彩子の赤ん坊の頃の写真だった。
「見て、武さん。彩子の赤ん坊の頃。こんなに目をくりくりさせて」
「母さんたら」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます