第六話『ドラゴンの密室』

〇ドラゴン

もはや説明不要だろう。体表を覆いつくす鱗、鞭のようにしなる尻尾、壮麗な翼。この世で最も美しい生物と言われている。

ドラゴンが他の生物と関わりを持つことは少ない。彼らは孤高の存在であり、世俗の事柄に興味がないためだ。

ただし、何事にも例外はある。魔物達を手下に従え、人間を襲撃した個体が過去に一匹だけ実在した。

――ヒルベルト・シュターマン『魔物大全』より

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい