第251話 俺ってクソ人間ですか?

俺とあいちゃんは近所の公園で1時間ほど遊び、スーパーでジュースなどを買ってから家に戻った。



「そうなの?!あの子がそんなことを?!」


「はい!それで森木くんはわたしを庇うようにしてくれて……」


「あの子、中学の頃はほとんど友達とかもいなかったから……。そうだったのね」


「その後にも私を助けたりもしてくれて……。あっ!京くん!おはよー!」


家に帰ると、女子会はかなりの盛り上がりを見せていた。


知らぬ間に真昼も合流してるし。


てか、昨日付き合って寝て冷静になったら、ちょっと照れくさいな。


俺は靴を脱ぎ、部屋に入る。


部屋に入ると、沙知が俺を睨んでいた。


えっ?!なんで?!


軽く話の内容聞こえてたけど、どうして俺をそんな汚物を見るような目で見るんだ?!


えっ?今聞こえてたのは俺の妄想か?


自慢じゃないが、なんか俺がすごいいいやつみたいな話してたんじゃないの?


俺がクソ人間ですみたいな話をしてたのか?


まぁ、クソ人間エピソードもあるっちゃあるんだけど。


お風呂で真昼のおっぱいを見てしまったことや、一ノ瀬のお尻を触ってしまったこと、修学旅行の肝試しで真昼をおんぶしていた時、若干背中に当たるおっぱいに興奮していたりとか……。


あれ?


俺ここで土下座した方がよろしいでしょうか?


いやいや、3つ目以外は事故みたいなもんだから仕方ないはず。


3つ目はほんとすいませんっ!


「京くん、どこ行ってたの?」


由美子さんが聞いてきた。


「いや、ちょっとジュースとかお菓子とか切れてたから買いに行こうと思って」


そう、こう言うこともあろうかと、帰りにスーパーに寄っていてよかった。


俺って天才じゃね?


「え?冷蔵庫にカ○ピスとか入ってたよ」


え?入ってたのかよー。


「あ、そうだったの?ま、まぁ、他にもリンゴジュースとか買ってきたし、お菓子とかも色々買ってきたから」


チラッと様子を伺うと「よくやった」と言わんばかりに誰にもバレないほど小さく頷いていた。


そう、我が妹の沙知はリンゴジュースが大好きなのだ。


リンゴジュースがないとかなり不機嫌になる。


八つ当たりで殴られることも少々あった。


しかし、自分がリンゴジュースが大好きだと言うことは周りの人にはバレたくないらしい。


俺にもバレてないと思っているらしい。


まぁ、そんなわけで、ご機嫌取りには必須のアイテムなのである。


ここでリンゴジュースを飲んで何事もなく平和に家に帰ってくれることを祈るばかりだ。


てか、今更だけど、由美子さんが来るのはまぁわかるんだけど、沙知が来る必要ってあったか?


沙知が来る理由だけが全くわからない……。

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