第238話 水着ショップ

俺たちは今ショッピングモールに来ていた。


なぜ来たか?なんか水着を買うらしい。


中学の授業とかで使っていたのがあったのにそれではダメらしい。なぜだかさっぱりわからない。


だって、女子はビキニだったり色々種類あるけど、男子ってほとんど同じなんじゃないのか?



そんなわけで俺たち合宿メンバーはショッピングモールに来た。


そこで男子グループと女子グループに分かれる。


俺たち男子グループは男子専門の水着店に来ていた。


「郷田ってどんな水着を着てるんだ?」


どんなのを買えばいいのか分からない俺は郷田と似たようなものを選ぼうと思い聞いた。


「俺か?俺はこんな感じのやつだな」


水着ショップにあったものを一つ取って俺に見せた。授業とかで使っていたやつとは全く違った。


赤色で、水着というよりかはゆったりしたズボンみたいな感じだった。


俺に赤は無理だなぁ……。


しかし、他のを見ても大体こんなズボンみたいな形だった。


へぇ……、水着ってこんなのが主流なんだ。初めて知った。


形はなんとなく決まったが、柄が結構派手なのが多い。


俺の服もほとんどが黒だし、唯一おしゃれな服は以前一ノ瀬たちに選んでもらったのだけだな。


出かける時は大抵あの服で行く。


「なあ郷田、どんなやつがいいと思う?」


なので、俺は郷田に聞くことにした。


「これなんかいいんじゃないか?」


郷田が一つ手に取り見せてくる。


それはさっき郷田が手に取っていたやつの青色バージョンである。


「いや、派手すぎるだろ」


即却下した。


これは俺には無理だ。


その後も郷田が取ってきては却下を続けた。


30分ほどこれを続け、俺も郷田も疲れてきて、結局1番初めに提案されたブルーの水着にすることにした。



「女子たちの水着楽しみだな!」


俺と郷田は集合場所で女子グループを待っていた。


そんな中で郷田の頭の中は女子たちの水着でいっぱいらしい。


「なあ、正直に答えて欲しいんだけど、俺と仲良くしてるのは真昼たちがいるからか?」


この際だからはっきりさせておこう!


「ん?そうだなぁ……、女子たちが99%で京が1%ぐらいかな」


「…………」


えっ?マジですか……。


「なにそんなに悲しそうな顔してんだよ!ジョークじゃねえか、ジョーク。ほんとは半々くらいだよ」


おい、半々なのかよ……。


まあ、半分もあると思ってなかったから普通に嬉しいけど半分かよ!そこは100%って言って欲しかったよ!


「お待たせー」


そんな話をしていたら、一ノ瀬を先頭にして女子グループが歩いてきた。


「全然待ってないよ。今きたところ」


お!なんかデートのお約束みたいなシーンが目の前で!なんかすげえ!


「京くんは水着買えた?」


「ああ、まあ一応は」


俺が言うと、一ノ瀬はうなずく。そして、


「そっか、それじゃあ帰ろっか。次にこのメンバーが揃うのはプールの時だね」


「そうだな。楽しみだな!」


お前が1番テンション上がってるのは丸わかりだぞ郷田。


こうして俺たちは帰路についた。



そして、それからの1週間は、ラノベ一色だった。


夏休み最高だぜ!



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