第222話 地獄の合宿
マンションのエレベーターを使い、一階に降りる。
そして、視線の先にはよく見る俺の友達の姿がいた。真昼、白雪さん姉妹、そして郷田。
なんで郷田がいるの?!なんでここ知ってんの?!と気になったのだが、不思議とみんなパンパンに詰められたボストンバッグを手に持っていた。なに?!みんなで家出でもするつもりなの?!
それに、今日なにがあるのかを知らされてないのって俺だけなの?!
「よう京!今日から楽しみだな!」
郷田が挨拶のように言う。
あ、もしかしてサプライズ旅行みたいな?!
でも、サプライズされるようなことあったかな……。
誕生日もまだ先だし、一体なんなんだろう。楽しみだな!
「そうだな!何かは知らないけど楽しみだ!」
何故だろう……。俺が言った後、みんな笑いを堪えているように見えたんだが、気のせい……だよね?
「まあ、京くんには内緒だからね!楽しみにしておいていいよ!絶対に充実した数日間を送れるから」
一ノ瀬が俺に向かって言ってくる。
何故だろう……。『充実』って言葉が少し怖い。
「お、おう……」
やばい、なんか不安になってきたんだが?!
「それじゃあ行こっか」
「「「おおおお!!!!」」」
一ノ瀬の掛け声に真昼、郷田、あいちゃんが返す。白雪さんはまだこの状況には慣れないらしい。おどおどしていた。
俺たちは一ノ瀬を先頭に歩いていく。どこに行くのかだけでも教えてほしい。
数分歩いた。
よく通ったことがある道だった。
それは村瀬の家へ行く道。
なるほど、そこで村瀬も合流するってことか。
マンションのところに村瀬がいなかったからちょっと心配してたんだよなー。
俺の予想は当たっていたらしく、一ノ瀬一行は村瀬家の前で止まった。
一ノ瀬がインターホンを押す。
そして数秒後、村瀬は家から出てきた。
あれ?村瀬はバッグを持ってないぞ?
すると、一ノ瀬が俺に向く。
「京くん、今日から数日間はここで暮らすよ!ある条件が成されるまでは。ひとまず家の中に入ろっか」
え?なになに怖いんですけど。なんでみんなそんなに軽く入ってるの?!恐怖でしかないんですけど!ねえ!ねえ!
俺は郷田に背中を押されながら家の中に入れられた。強制に。
家についたら、俺たちはソファーにかける。
そして、俺たちの前に一ノ瀬が立つ。なんだこの女教官みたいなやつは!
「それではこれより、勉強合宿を始めます!」
「「「「おおおおおお!!!!!」」」」
なに?!怖い怖い!やばい宗教団体?!
てか今なんつった?勉強なんとかって聞こえた気がするだが、気のせいですよね?ですよね?!
「説明します!」
教官は勝手に説明を始めた。くそっ!
「この勉強合宿では、この夏休みに出た課題の半分を終わらせるまで終わりません!」
は?ワタシイミガワカラナイ。
「そして、毎日どれだけ進んだかを私か小春ちゃんがチェックします。それで、進んでいなければ罰として終了までの課題の量を増やします。まっひーと京くんの家の鍵は私が持ってるので逃げることもできないからねー」
「ちょっとまて!」
俺は自分のバッグを確認する。
「うそ……だろ……」
ラノベが一冊も入ってなかった。
あるのは学校の教科書やワークなどだけだ。
「早く解放されたければ、なるべく早く課題を終わらせばいいんだよ」
笑顔で言う一ノ瀬。やばい、魔女だ!
逃げたくても逃げられない……。
ラノベを読みたくてもラノベがある俺の家の鍵を持っていない。イコールラノベは読めない。
はあ…………………。
今までなら天国みたいな夏休み。
しかし、開始してから1日もたたずして人生詰みました。
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この度、なんと……なななんと……ななななななんと!この作品のファンの集いの場ができることになりました!
その名も!“『ひとおさ』ファンの集い(仮)”です!
『ひとおさ』とはこの作品の省略形です。考えるのって難しい!
この件はEXIA00Qtさんと考えました。
また、これをLINEのオープンチャットを使って行います。(オープンチャットというのを初めて使ったため、大苦戦した笑)
このグループの活動内容は……、
単にこの作品についていっぱい語り合おうです。
感想を言い合ったり、考察をしたり(考察なんてするほどの作品ではないが)……、または雑談をしたり。
まあ、ゆるっとしたグループなので、気軽に参加していただければ幸いです。
このグループに入るための条件はただ一つです。
それは…………………
この作品が好き!
それだけです。
たくさんの方のご参加お待ちしております!
そして、そのグループへの入り方ですが、僕の近況ノートの方にリンクを貼っておきました。
そこからでしか入れないようになっているので、どうぞそこから。
個人情報などは漏れないようになっておりますのでご心配なくご参加ください!
皆さん!たくさん語り合いましょう!
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