第211話 川

青い空、白い雲。


川で遊ぶにしては最高すぎる天気だった。


きっと俺たちの林間学校を祝福でもしてくれているのかもしれない。


それもあってか、みんな友達と泳いだり、水をかけあったり、追いかけっこをしたりと川遊びを満喫していた。


そう、俺と真昼を除いて。


しかし、まあ真昼は仕方がない。


昨日体調が悪かったにもかかわらず、肝試しに行き、結局熱が上がってしまった。


なので、今は監禁されているようだ。


どんまいとしか言いようがない。


しかし、俺は違う。


ちゃんと水着は着ていた。


黒の水着に黒のラッシュガードだ。


まあ、ラッシュガードはどっちでもいいんだけど、俺が着ているのは、日に焼けたくないという理由が2割、ぽっこりお腹を見られるのが恥ずかしいという理由が8割だったりする。秘密だよ?


来年の夏にはもうバッキバキのシックスパックになってる……予定だ。


そんな俺は1人、泥遊びをしていた。


分かってはいたけど、やっぱ寂しいな1人って。


最近は片手で収まるか収まらないかぐらいの友達もできて、最高に充実していた。


俺ってリア充なんじゃね?はいすいません調子に乗りすぎました。



俺は1人で泥で城でも作ることにした。


川遊びの自由時間は2時間とかなり長い。


女子たちの水着を拝んでおこうかとも考えたが、学校のルールでビキニなどの露出度の高い水着は禁止されている。


よって、そこまで楽しくもない。


みんなラッシュガードみたいなのを着ていて、露出のかけらもない。


でも、先生みたいにビッグパイな人はラッシュガードみたいなのを着ていても出るとこが出ていたのでちょっと良かった。


でも、そこまで長時間も眺めてられるほどのものではなかったので、俺は城作りを開始した。


おっぱい鑑賞で30分くらいは潰れたのかな。


となれば城作りにかけられる時間は1時間半といったところか。


よし、それだけの時間があるならちょっと本気出しちゃおっかなー。


今まで学校で海なんかに来たときなんかはひたすら城を作って俺の実力を見せてやろうじゃねえか!


まあ、泥なんだけど。

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