第190話 人気者になってしまった。
目的地に到着し、俺たちはバスから降りる。
到着した場所には、料理ができそうな準備がされていた。おそらくここでカレーを作るんだろう。
しかし、時間はまだ10時頃だ。昼食にしては早すぎる。
先生達もここまで早く着くのは想定外だったのかもしれない。
なんかみんなで集まって話をしている。
その間俺たちは並ばされていた。
そして、なぜか俺の周りには数人集まっていた。
俺はずっとおどおどしていた。
なぜか?俺の周りに集まっているのがいつものメンバーと違うから!
俺がバスの中で数学が得意だとバレてしまったせいで、なぜか少し人気者みたいになっていた。
いつもなら俺の周りに群がっているはずの真昼たちはなぜか来なかった。
どうしてだああああああ!!!!
それに、一ノ瀬とは目が合っている。
ずっとニヤニヤしてる。
最近思うんだけど、一ノ瀬って実は性格悪いんじゃね?
最近いじわるされてるイメージしかないんだけど気のせいなのかな。
と、まあ、そんなこと考えてる暇はなかった。
俺の周りには男3人、女2人がいた。
ほとんどが俺の周りに並んでる人だが、1人は知っている人だった。
「森木って本当に数学得意なんだな。結構難しいと思って作ったのによー」
そう言ったのは、バス内で文化委員としてクイズを出してくれたAくん(名前が分からない)だ。
てか、名前が全員分からないから、何も喋ることができない。
なんかいっぱい話しかけられるけど、バンバン話されるからまたまたな話についていけない。
俺は聖徳太子じゃねえんだよ!
そんなツッコミを頭の中でしながら、俺は必死にこの会話に喰らい付いた(全く追いつかなかった)。
それで、なんか勝手に好きなこと話してどこかへ行ってしまった。
はあ、なんかめっちゃ疲れたー。
1日分のエネルギー使い果たしてしまったわ。
そんなことがあり、完全にぐったりしていたら、先生達の話がまとまったんだろう。先生達から話された。
「本来なら、12時にカレー作りを始める予定だったのだが、少し早く着き過ぎてしまったため、それまではここ周辺で自由行動とする。荷物はここに置いていて構わない。10分前にはここに集まっておくように。では解散」
そんな話があり、学年のみんなが自由に立ち、色々なところへ歩いて行った。
俺はのそのそと大きめの木を見つけ、その木が作っている影のところで横になった。
そして、俺は1時間ほど眠りについていた。
目覚めた時には、ちょうどいい頃合いだった。
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