第四章 第六話
そして、食後。
「ごちそうさまでした」
「あぁ、お粗末様です。体の割によく食うなぁ~」
「何せ三日ぶりのまともな食事だから。まぁ美味しかったってのもあるけど……」
いつものクールな真白だ。でも最後の台詞はもう一回言ってほしい……かも……
瑞穂は風呂に入っている。すなわちリビングには二人きり。どーでもいいけど、すなわち、って使うと数学の証明みたいだよね?
「それにしても家綺麗よね」
「まぁ~定期的に掃除はするからなぁ~。掃除は割と好きだし」
「へぇ~意外。ほんとに柊人君の意外な一面を見せられてばっかりね。家事男子……ちょっと素敵かも!」
その言葉を聞いて少し嬉しかった。真白に褒められて事がこんなに嬉しいなんて。
「俺に惚れたか?」
「戯言もその辺にしてはどうかしら?」
またしてもいつものクールな真白へと戻ってしまった。
そんなカレカノみたいなやり取りをしているうちに、瑞穂が風呂から上がってきた。
「真白も風呂入って来いよ。あと、まだ多少臭いはするから、よ~く洗って来いよ」
「わかったわよ!そんなこと言ってると、モテないわよ?あ、瑞穂ちゃん~色々借りるわねぇ~」
「OK~!」
なにか、聞こえた気がするが、聞かなかったことにしよう。でも、この家に瑞穂がいてくれて助かったよなぁ。コイツがいなかったら、シャンプーとかリンスとかその他、色々なかったもんなぁ。
さすがに男性用のシャンプー貸すわけにもいかねぇし……
だって考えてみろよ?お風呂上がりの女子の髪の毛からシー○リー〇の匂いがするなんてロマンがないだろぉ?もっとふわふわして、ほのぼのする匂いの方がいいだろ?いや、良いにきまってる!―――って、何言ってんだ。俺。
「じゃあ俺は寝るから、瑞穂も早く寝ろよ。夜更かしして体調崩されたら迷惑だからな」
「は~い」
「あ、真白もお風呂あがったら寝ろよ~それと、ここは自分の家だと思ってゆっくりしてくれて全然構わないから」
「うん。ありがと」
そうして俺はgo to the bedした。
あ、ここで補足な。俺は食後にちゃんと風呂にはいったからな!
勘違いすんじゃねぞ!
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