5 主人公の年齢設定に悩みました
私にはロリコン趣味はないと思うのだけど、『白い髪の少女・白麗』の主人公には少女を設定した。
これは近況ノートにも書いていたが、『白い髪の少女・白麗』の内容は、美しい女性となって不特定多数の男に超モテたいという、あからさまな自分の願望だ。
まあ、一種の男性遍歴みたいなものであるのだけれど、これが結婚適齢期の美女を主人公にすると、どうしても最後は一人の男に絞っての最終目標は結婚となり、そしてめでたしめでたしで完結となってしまう。
それでは書いている自分的に面白くないので、結婚がまだ視野に入らないすれすれの少女を主人公とした。
しかし、この少女の年齢設定が難しいのだ。
今は法律でも女性の結婚は十八歳以上と決まっているが、昔々だと、それはぐっと下がって十五、六歳くらいから結婚したのではないか。
『番茶も出花の十八歳』という言葉があるけれど、数え年で考えると実年齢は十六、七歳だ。
昔の中国では当然ながら年齢は数え年だ。
これが、時によると実年齢より二歳も上となる。
それで結婚という制度から外れる今の十五、六歳の少女という感覚は、昔では十三、四歳ということになる。
でも、現代の日本に住む私の感覚では、十三、四歳というのはまったくの子どもで、性的な好奇心の目でこっそりと見るのさえ憚られる。
それともう一つ、私は『白い髪の少女・白麗』を書くにあたって、性描写というのに挑戦してみたかった。
「性描写を入れれば読者が増えるかな?」というのではなくて、大人の女性の書き手として、そういうものが自分にはどれくらい書けるのかという課題である。
主人公が十三、四歳の少女で、性描写を含んだ小説を書くという目標。
第一部ではそこのところを曖昧に逃げたが、第二部ではきちんと設定して書きたいと思っているので、どうしたものかと悩んでいる。
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