4-2
あの時から、永遠より遥かな長い年月が過ぎたと思う。
ぼくは、今や先輩の飢えと渇きを満たすことが出来なくなりつつあった。先輩が渇きを訴える度に、ぼくは悩んだ。
彼女は、狩りができない。
ぼくが彼女をそうしてしまったのだ。
悩んだ末の結論は、ただ一つしかなかった。
ぼくが彼女の代わりに狩りを行うということである。
決してぼくの意思ではない。
それだけは間違いない。
これは何よりも先輩のためなのだから――自分にそう言い聞かせながら、ぼくはまた先輩の待つあの場所に向かうことにした。
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