1話
しんしんと降る雪、ヒュルリと吹く冷たい風、近くのお寺から鳴り響く除夜の鐘。
お寺では、除夜の鐘を鳴らしに来た人々の声と、周りで屋台を出している人々の喧騒…
実に楽しそうだ。羨ましい。
そんな中、近くの神社では、参拝者がちらほらといて、屋台も無ければ、当たり前だけど、つく鐘もないから、お寺と比べると、だいぶ静かだ。
しかし、神社の社務所内は、次の日のために、大忙しで、案外賑やかだ。
それは、神職や巫女達だけでなく、
僕達、
僕達は準備を着々と進めており、 今は、主任からの説明を受けている。
「今年は、例年より参拝者が増える見立てをしている。
そういう訳で、我ら
一班は御守り。二班はおみくじ。三班と四班は拝殿。五班は絵馬。六班は境内の巡回。七班は狛犬との共同作業。八班は情報整理。
各自、振り分け表を見て行動をするように。
なお、当日不具合が生じた場合は、速やかに報告するように。
不明な点がある場合は、この後聞きに来てください。
それでは、解散!」
主任の一言で、僕らは一斉に散らばった。
あぁ、申し遅れました。
僕は、
元々人間で、天寿をまっとうして、天国へと向かう予定でしたが、紆余曲折。色々ありまして、
この度、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます