新潮 2012年 01月号(ヤサシナリン/舞城王太郎)
舞城王太郎『やさしナリン』読了。舞城が家族愛を主題にとるとき、ディスコミュニケーションを通して描く事が多い。本作も例に漏れず、『やさしナリン』分泌過多な旦那と義妹が引き起こすトラブルと、主観の相違による意思疎通の機能不全を通し家族が描かれる。必死で伝えようとしている事が伝わらないのは、本当に辛いし疲れる。わたしも主人公のように、意思疎通を諦める事も多い。しかし主人公が相手を馬鹿と断じた上で「理解しておけ。私も馬鹿なのだ。」と自らを戒めた言葉は、わたしの胸にも留めておこうと思った。やはり“お互い様”なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます