第5話骸骨レオとマリーと仲良くなる

 ご飯が出来たのでマリーが呼びに来てくれた。

シャワーを浴びてゆっくり休憩出来た瑠璃は、マリーと一緒に食卓へつく。


「美味しそうー! レオさんお料理上手なんですね。」

「そうなの。レオの料理はおいしいのよー。たくさん食べてね。」

「はい、いただきまーす。」


 どんどん食べる瑠璃を、微笑んで見ているレオ。


「瑠璃さんに美味しえてもらった”ニモノ”や”テンプラ”も作ってみたよ。

異世界の野菜もこちらと同じだったけど、こういう料理は初めて食べるよ、おいしいね。」

「喜んでもらえて良かったです。私も食べれて嬉しい。」


 3人とも満腹になった後は、お互いの世界の話で盛り上がる。

マリーが洋服を作っていること、レオは料理が好きで、野菜と鶏を育てていること。

瑠璃の世界の人々、洋服や料理の話。話題は尽きない。


「大変、もうこんな時間よ。明日は朝早いし沢山歩くから、そろそろ寝ないと。」

「楽しくてあっという間でした。まだまだ話し足りないけど寝ましょう、おやすみなさい。」

「そうだね、もう寝よう。おやすみなさい。瑠璃さん」

「お休み。瑠璃さん」

慌てて解散する3人。

 瑠璃はと思いながら、。


「2人の骨の動きから2人の感情が読み取れるようになった・・・。 結構分かりやすいのよね。それにしても美味しいご飯だったな、次いつ食べられるか分からないから食いだめしたんだけれど。明日になったらお腹が空いてそう。食いだめ出来ないなら太るだけじゃない・・・・・・。 食べ過ぎたな。

 知らない世界に来て最初もう駄目かと思ったけれど、幸運にも良い人達に会えたし【ロウキ】に行ったら帰り方が分かるかもと思うとなんとか頑張れそう。

 2人とも楽しくて優しくて、まだまだ一緒にいたかったな。

お友達になりたい。種族なんて関係ないし、【ロウキ】に行った後も会えたらいいな。」


「瑠璃さん良い人だね。」

「1人で違う世界に来たら心細いし不安なのに、強い人よね。

 私達とも普通に接するし、異種族に対して抵抗がないのかな、友達になれそうね。

でも【ロウキ】に行って色々知ったら、瑠璃さんはどうするのかしら。」


 翌朝、早朝から、レオは朝ごはんとお弁当を作っている。マリーは瑠璃の為に、ネックレスに防御魔法つけていた。瑠璃も早く起き、身支度をしてプレゼント用にお菓子を選んでいる。


「瑠璃さーん、もう起きたかしら。」

 マリーが下から叫んでいる。

「はーい。準備も終わってます。今から降りていきます。」

 最後に部屋を片付けて、荷物をもって降りていく。


「これ、昨日話していたお菓子です。気に入ってもらえたら嬉しいです。」


 渡されたお菓子を、嬉しそうに受け取るレオ。

「ありがとう。楽しみだね。」

 マリーはネックレスを瑠璃に渡す。

「このネックレスには防御魔法がかかっているの。見えないようにつけておいてね。

 人間と獣人に魔法は分からないと思うけど、何か聞いてくる人がいたら【ラト】の国の森で骸骨から買ったって言えば良いわ。」


 自分の事を案じてくれている優しさに、心が温かい気持ちで満たされていく。


「道を歩いていて気づいたら前は森後ろが草原、いったいどうしてこんな事にってパニックでした。

 初めて2人を見た時は、怖くて気絶しちゃって・・・ごめんなさい。

 でも、2人の温かい気持ちを感じで・・・。 私レオさんとマリーさんに会えて本当に良かったです。

ありがとうございました。」


 マリーと瑠璃が寂しそうな雰囲気になっていくので、レオがフォローする。

「永遠のお別れじゃないよ。また会えばいいんだから、シンミリしないで。

さ、ご飯を食べて出発しないと。着くのが遅くなっちゃうよ。」


「そうですね。朝はサンドイッチですか?美味しそう。」

「うんうん。うちの鶏の卵で作った卵サンド。お昼は、木の実とベリーのパンだよ。」


 3人とも朝ごはんを食べ終わり、いよいよ【ツリー】に向けて出発した。

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