第13話
【表現】『』は口に出さぬ言葉
村民から農作に用いる道具や種などを貰い一人の農夫(協力者)や少年と共に居城へ帰った魔女は疲れから、早々に眠った。
翌日、ゴブリンたちに農作(土地選びから)を教える農夫を手伝いながら、魔界を案内した。
ゴブリンから多少、脅えられる程度で済んでいる現状は少年が自ら下に降りてオークやゴブリンたちの小間使いになっている成果だと考える魔女は、独占する時間が減り不満を抱いていた。
自分の存在が気薄になり、不満や不安を抱く魔女は、魅了する必要性を再認識し『今晩から再び』と意気込んだ。
夜、勝負服を着て、寝室へ眠りに来る少年を待ち構える魔女は不安や期待で鼓動が高まっていた。
扉を開け、寝具へ向かう少年に誘惑を流された魔女は自尊心が不安に負け、抱き着き、「一度で飽きる程、魅力はないのか?」などと泣きついた。
少年から「身体の関係は必要ない。安易に自分を犠牲にするな」と告げられた魔女は〝自分への嘘〟が少年に自分を否定させた。
傷心の原因が深い関係の拒絶だと認めがたい魔女は、少年の言葉を材料に『不要なら、それで良い。悪い事ではない』と自らを納得させるため、言い聞かせた。
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