第3話
【表現】『』は口に出さぬ言葉
愛を囁き合った人が奪われた怒りは愛した人や王子へ向ける他なかった。
害意を促す強い感情は悪行を成せぬ倫理観に屈し、行き場を失っていた。
「裏切った女など捨てて、私に乗り換えないか?」と告げる獣耳と尻尾が生えた異性(
『彼女もやったから』と自分へ言い聞かせた少年は魔女の誘いに乗った。
言い訳し、先を考えず、欲望に身を任せ、身体を重ねた少年は醜い感情を吐き出す為に魔女の身体を利用した。
行為を終えて疲労した少年の身体と精神は睡眠を拒まなかった。
目覚めた少年は同じ寝具で眠っている魔女を見ながら八つ当たりで愛し合う行為を汚した事を反省した。
憎悪を吐き出し、冷静さを取り戻せた少年は眠る魔女に感謝しながら静かに服を着て部屋を出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます