6話:おじさんと預言
「――A long time ago in a galaxy far, far away....」
「……すみません、分かる言葉でお願いしたいナ」
「……遠い昔、
「なになに?」
「その者、
「――似たようなフレーズ、知ってるな~……それはともかく、それが
「はい、神様からのご
「いや、今、悪魔じみた、って
「神様はこうもおっしゃいました。その大天使はやがて、7、8人くらいの天使たちを引き連れ、世界を救う、と」
「7、8人くらい、って
「神様は続けておっしゃいました。大天使とその仲間の皆さんが世界を救うと、みんなハッピーになれる、と」
「なんか、その神様、全体的に説明、
あれ?この雑な伝え
――あっ!
多分、アイツだ。あのポンコツ女神。
なるひょど――
あいつ、預言とか神託とか、そんな感じの方法であらかじめ
ぽんこつのくせに、なかなかヤルやないか、あの女神。
そうと分かれば、ここは乗っておくか。この世界にスムーズに溶け込むことが出来そうだしね。
「よく分かったな、
長いので、パカちゃん
「ああッ!はいっ、大魔王大天使パカちゃんさま!」
「ふむ。じゃあ、
「はい!身も心もお
「うんうん、で、
「わたしの名は、ニャルロッテホテプです」
「あら、ちょっとおっかないメッセンジャーみたいな名前なのね?ま、いいや。
それじゃ~、ニャルロッテ!取り
「はい、この
「そうなんだ?じゃあ、そこ、行こうかナ」
田舎というか、こんななにもない大自然の中、一人でいたら退屈で退屈で仕方ない。
お腹も若干減ってきたし、シャワーも浴びたい。というか、ベッドでごろごろしたい。
聖都とか呼ばれるくらいの街なら、少しは楽しめそうだし、この
「んで、その聖都って、どれくらいで着くの?」
「はい、
「えっ!?半月?一ヶ月?そんなかかるのォー!!!」
「はい、たぶん、です。わたしも聖都には行ったことがないので詳しい行程は分かりませんがおそらく、それくらいで到着できるはずです。ただ、司祭様から譲っていただいた駿馬でそれくらいなので、徒歩だともう少しかかると思います」
「えーっ!!ちょっと遠いわ~!」
思ったより、遙かに遠いじゃん!
こんななにもない大自然の中、そんなに歩けるはずがない。
都会っ子、なめんなよ!
――あっ!
そっか、
飛んでいけば、もっと早く着けるはず。
うん、それがいい。
「ニャルロッテ!空を飛んで行こう」
「えッ!!?空を、ですか!!」
「
「ですが……大魔王大天使パカちゃんさまにそのような不敬なことはできません」
「だいじょーぶ!
「ですけど……」
「いいから、いいから♪その代わり、その板よく見てナビゲートしてネ。場所分からんから」
「……はい」
というわけで、彼女をおんぶ。
あ!
女の子をおぶるって初めてだ。
軽い!
女の子はみんな軽いのかな?それとも、今は“うきうきデカパイ大魔王モード”だから
いや~、それにしても――
いいもんですねっ、女の子をおんぶするのは♪
さて、それじゃ翼を広げて、飛び立つとしますか。
「それじゃあ、ニャルロッテ。しっかり、
「はいっ!」
よっしゃ!
それじゃ~、レッツ・ゴー!
アイ・キャン・フラーーイ!!!
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