第8話 dragon ash

今はないこの店。ここが私のスタートであり、この店がなければ私の人生は変わっていたのかもしれない。

13年前の私はこの店で祐介のトップを見てきた


確かあの当時の祐介はまだなんとなくお偉いさんになったくらいだったかな


13年たって今の飲み屋街の皆さんは揃って言う

「あの頃が良かった。全盛期だった」と

その全盛期に少々お金持ちだった私は祐介がナンバーに上がることが楽しくて仕方なかった。

競馬でいえばサラブレッドにしたかったのが正直な気持ちだ。

夜の世界というのは金で物を言わすものだというのを数か月でわかってしまったのだ

小さな入り口から入り、いつもの席に座らせてもらう。先客がいれば譲ってもらう

この爽快感がたまらなく私の夜遊びをヒートしていった


そうなれば、遊び心のある私には

「新規です」といってもご冗談を・・・・

「フリーで」といっても、祐介さんご指名

になっていた。


あの頃のdragon ashが懐かしい

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