第6話
一週間後。
朝からフーシェが金をせびってくる。今回は一週間しかもたなかったらしい。
俺はまだ大金が残っているからクエストに行かなくてすむのだが、この癖が直らないフーシェに金を渡せばすむのだろうが渡したくない。
一人でクエストに行かせよう。
「そんなに金がほしけりゃ、ギルドに行ってクエストをこなしてこいよ。一人で」
「私一人では倒せないのぉ。一緒に来てください。ルノエさんー」
俺の体を揺すり続けるフーシェにイラつく。
「わーったよ、分かった。いきゃあいいんだろ。準備しろ」
俺の体から手を離し部屋に戻るフーシェ。
ギルドについてクエストを探す俺達。
いいクエストがみつかった。
森にホーンホースが現れ、木を傷つけて、木材にする木がなくなるのを止めてほしいという内容だ。
クエストの紙を受付嬢に渡す。
森にはいる俺達。
奥深く入っていくとホーンホースを見つけた。
木に突進して角で傷つけていた。木に穴があいていた。
角で攻撃されたら一瞬で逝きそうだ。
剣を構えホーンホースに近づく。
ホーンホースが気づき突進してくる。間一髪でよけれたが角にかすってしまった。
痛いな。
後ろに行ったホーンホースに向き直り、フーシェに指示を出す。
「足止めしてくれ、フーシェ」
「分かった。《クリエート・ウォーター》」
フーシェの手から水が現れ、ホースの足の周りに水がかかる。
「《フリーズ》」
ホースの足がフーシェの手から出てきた冷気で凍り、動けなくなったホーンホースに剣を五振りしてやっと倒した。
ホーンホースが消え、ドロップアイテムが落ちる。
一塊の肉を鞄に入れる。
ホーンホースの肉を入手しました。
他にも14頭いたが何とか倒せた。
肉の塊や角を手にいれた。
ギルドに戻りクエストの手続きをしてもらう。報酬は50万サリエでフーシェに半分の25万サリエを渡した。
家に帰るとすぐにフーシェが出ていった。
ほんとにあいつは。
レベルもあがった。もう一人ぐらいまともなパーティーメンバーがいたらなあ。
そんなことを思いながら夕食を食べた。
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