最終話

一ヶ月後。

俺達の住む街、アルドファージは近いところでもたまにしか魔物は現れない。

俺、ルノエの所持金も尽きてくるころだ。

フーシェを引きずってギルドに向かった。


ギルドに入って高額なクエストを探す。高難易度であるがこれにするかとクエストの紙を掲示板からはがす。

クエスト内容は隣街にレインボーウルフが出没して困っているので駆除してほしいとの内容だ。

受付嬢に紙を渡すと特別報酬も出ると言われた。このクエストを受けていた人が帰ってこないらしくその人を連れ戻すこともできたら特別報酬も出るとのこと。


早速隣街に向かい目的の場所についた。

レインボーウルフの姿が見当たらない。

奥地に足を踏み入れたらレインボーウルフが姿を現した。

突然突進してきて脇腹をかまれた。

避けきれなかった。マジでいてぇー。

片手剣を構え、怒りの感情にまかせて、重たい一撃を食らわし倒れ消えた。

ドロップアイテムは虹色の塊の肉だった。


レインボーウルフの肉を入手しました。


肉は虹色に輝いている。鞄に入れる。歩いていくと道で泥まみれになって倒れている金髪の女性を見つけた。

耳を口に近づけ息をしているか確認する。息はあった。フーシェに回復魔法をかけてもらい彼女は起きあがった。

「ありがとうございます」

彼女は感謝を述べた。

「あのー、俺達のパーティーに入ってくれませんか。お願いします」

唐突な勧誘にすぐに応じてくれた。

「あっはい、よろしくお願いします」

俺達のパーティーにティナさんがパーティーに入ってくれた。

一人で気性が荒いレインボーウルフを倒していたようだが力尽きて倒れたようだ。


10分後。

歩くとレインボーウルフに囲まれ困っているとティナが手をつきだし掌から雷が出てきて鳥の形をしてレインボーウルフに向かっていく。

「《サンダー・バード》」

全てのレインボーウルフが倒れていく。

バンバンと消えていきアイテムを手にいれた。


レインボーウルフの虹玉を入手しました。

レインボーウルフの毛皮を入手しました。


さらに奥に向かうとレインボーウルフの大群にあった。

片手剣を構えていると胸が苦しくなって剣が落ちて倒れる。

目が閉じていく。

フーシェが体を揺する。

「ルノエ、ルノエどうしたの、大丈夫」

「ルノエさん、大丈夫ですか。大丈夫ですか」

ティナさんの声を聞きながら、ああ、俺は死ぬのか・・・。


ルノエが倒れた。何とかレインボーウルフをティナさんに全て倒してもらい、ギルドに戻り報酬850万サリエを貰って病院に行く。

病院でルノエを治療してもらうことにした。

ルノエ、大丈夫かな。そんなことを想いながら眠っているルノエの手にそっと触れる。

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