第4話

やっと住まいを手に入れてお金も100万サリエ以上所持していて、クエストもとうぶんはこなさなくてすむ。

玄関で俺はフーシェの服の袖を引っ張っていた。

「離して、離して、出かけるから手を離して。ルノエさんーー」

「そんなに出かけたいなら一緒に行くぞ。無駄遣いさせないぞ」

手を振りほどこうとするフーシェに袖を強く握る。

「いやー、行かせてーすぐ帰るからー」

駄々をこねるフーシェを引きずって外に向かう。


湖に向かった。

魚を釣りにきた。

準備をしている隙に走って逃走してしまったフーシェ。

フーシェの後ろ姿が遠ざかっていくのを溜め息をつきながら見る。

はぁぁ、帰ってくるなり金をせびってくるだろう。

追いかけてもどこに行ったのかわからないからなあ。

仕方なく、釣りを始める。

3時間も魚釣りをした。

魚が10匹もとれたのでよしとして屋敷に帰った。


フーシェの姿は屋敷になくまだ帰っていない。

夕食には帰ってくるだろ。

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