第3話

フーシェを引きずって行く。

宿屋を出て、魔物の素材を買い取ってもらう。レッドウルフの毛皮や爪を買い取ってもらっていると世間話をしだす。

「宝石商のおやっさんが屋敷を売り払おうなんて話を聞いたけど、ルノエんとこは宿屋で暮らしてたろ」

「そうなのか。何で知ってるんだ、宿屋で暮らしているの知ってるんだ」

「そりゃ、宿屋に入っていくのを見てるやつがいるからな」


宝石店に向かった。

レッドウルフの紅玉を買い取ってもらった。

「おやっさん。屋敷を売ろうとしていると聞いたんだけど、俺達に譲ってくれないか...譲ってください。お願いします」

頭を下げる俺に、ただってわけにはいかないなと言われる。

「サファイアらなどを持ってないか。不足していてな。あったらそれと交換ってのでどうだ」

「ああ、そういうことなら」

袋を取りだし、サファイアなどの原石を机にぶちまける。

「ああ、こんだけありゃいいよ」

笑顔でいい、ついてこいとおやっさんが店を出る。


目の前に屋敷がそびえ立っていた。

いいのか、こんな豪華な住まい。

「うわー、大きい。こんなところに住めるなんて」

フーシェが驚いた声を出す。

「じゃあ、これでな」

おやっさんが帰っていった。

屋敷に入り、掃除を二人がかりでした。

俺は自分の部屋で寛ぐ。

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