第一五話 リョコウバトさんとの二度目の子作り 後編

●第一五話 リョコウバトさんとの二度目の子作り 後編



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 とある日

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 ある日、会社に向かう途中、道を歩いていると――


「やあ、おじさん」


 道の脇にある排水口の中から一匹のバンドウイルカが出てきました。

 ……イル助くん?!


「おおーいい反応だね」


 ええと……そんなところに入って何やってるのかな?


「フッフッフ、知りたい……? あ、拾ってきたイトミミズあげるよ」


 いらないよ……


「実はね、ここは通学路なんだ」


 ?


「つまり、女子高生がいっぱい通って、ここからパンツが見放題!

 僕はそのためにここに隠れているのさ!」


 それダメなやつ!


「おじさんも来ないかい?」


 私がやったら間違いなく刑務所行きだよ……


「かわいい女の子のパンツが見れるんだよ?」


 妻も子供もいるのにそれはまずいよ……


「えーじゃあおじさんの秘密をリョコウバトさんにバラしちゃうよー」


 わ……私の秘密?

 いやいや、そもそも私は体が大きいからそんなところ入れないし

 見つからないうちに早くそこからでてきな


「やだ」


 早く出てこないと、おじさんもう遊んであげないよ


「いいもーん」


 はあ……とため息をつき、じゃあもう行くねといって立ち去りました。

 イル助くんが出てくる様子はありません。


 ……本当に誰かに迷惑かけてたらまずいな


 そう思った旦那さんは少し離れた位置からイル助くんがいる排水口の様子を見ました。

 すると――


「うわ! 誰か入ってる!」

「まじかよ!」


 女子高生ではなく、男子高校生たちがイル助くんを見つけました。


「え? 何やってんの?」

「僕ね、かわいい高校生のパンツが見たいから入ってるの」

「ああ、なるほどね」


 そういって、一人の男子高校生がスマホを取り出してイル助くんにカメラを向けました。


「ユーチューブにあげよ」

「え?」


 そして、また別の男子高校生がズボンを脱ぎだし――


「ったく、しょうがねぇ。パンツ見せてやるよ!」

「え? え?!」


 最後にまた別の男子高校生がイル助くんをじーとみて――


「こいつ、ルカっちの弟じゃね? おーい! ルカっち!」

「わーーーーーーーーーーーー! やめて!! ご、ごめんなさい~~!」


 そう叫んで、用水路の小さな穴から抜け出し急いで逃げ出すイル助くんを見届けたあと、旦那さんは安心して会社に向かうのでした。



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 日曜日

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 リョコウバトさん・ハト丸・旦那さんの三人で、ハナちゃんのお家に行きました。

 ごめんください


「ワン! ワン!」


 ハナちゃんのお母さん――シロさんが来ました。

 お久しぶりです。


「へっへ、ワン!」


 シロさんはおすわりしています。

 お、おーい……?


 すると、リョコウバトさんは突然


「わんわん」


 と言いました。


「ワン、ワフー」

「わん、わわん」


 リョコウバトさんとシロさんが犬語で会話をしています。

 あのー……ふたりでなんの話をしてるんですか?


「あ、日本語で話したほうがいいですか?」


 ガクッとズッコケました。

 シロさん……犬語よりも日本語のほうがわかりやすいかな……


「あなた、犬語会話も面白いですわよ」

「リョコウバトさん、犬語すごくお上手ですね!」


 ……後で犬語を調べよ


「では、日本語で改めまして、ハナちゃんの母のシロといいます。

 いつも娘が大変お世話になってます」

「こちらの方こそハト丸ちゃんがお世話になってますわ」


 こうしてシロさんと世間話をしてる途中でハナちゃんが来ました。


「ハト丸! わーい、あそびましょう」

「うん! 遊ぶ!」


 ハト丸とハナちゃんは二人でお家の奥へと入っていきました。


「ハト丸ちゃん、いい子にしてるのよー」


 リョコウバトさんと旦那さんはハト丸を見送ったあと、シロさんに再度お礼の言葉を述べるのでした。


「いえいえ、困ったときはお互い様ですよ。

 夫婦水入らずで楽しんできてください」


 ヒトよりも人ができてる素晴らしいイエイヌでした。



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 ラブホテル

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 部屋に入った私達はシャワーを浴びることにしました。

 ざー、と鳴っていた水音が終わり、リョコウバトさんが風呂場から出てきました。


「あなた、上がりましたわ」


 リョコウバトさんは備え付けのバスローブを身に着けています。

 着慣れていないのか、胸元や生足が見え隠れしており、そこから漂う女性らしさはどんな芸術品に比べてもまさるエロスでした。


――エロスの詳しい意味なんてよくわからないけどね!


 リョコウバトさんと交代で風呂場に入った私はこのエッチなムードに浸りながらシャワーを浴びています。


――ああ……なんであんなに美しいのだろう、リョコウバトさんは


 芸術品は見る人個々の評価で価値が決まります。

 たくさんの人が、これは美しい! といえばそれはまさしく芸術であり、そうでないものは芸術とは呼ばれません。

 それは正しいのです。

 しかし、私達はとても不思議な生き物です。

 たとえどんな、人であれ物であれ、大嫌い! 無い方がましだ!、と思っていても、一方別の誰かはそれを、狂おしいほど好き! 心の底から愛してる! と思っているのです。

 それに気づいて初めて、醜い人であれ、悪い人であれ、普通とは違う何かであれ、自分の価値観や感じ方、そして一般的な評価とは違った、本当の価値やあり方を探し始めるのではないでしょうか?

 つまり何が言いたいのか――


 風呂場から出た私はリョコウバトさんに告げました。


 たとえすべての人々からなんと言われたとしても、私はリョコウバトさんのことが世界で一番美しいと思う!


「まあ! 世界一美しいなんて嬉しいですわ!」


 バカップルのノリでエッチが始まりました。


 私はリョコウバトさんの乳を下からすくい上げるように手のひらに載せました。

 手のひらいっぱいに乳の重さと柔らかさを感じます。

 手の力で押しつぶすような触り方はしません。

 優しく、優しく、重力で下に落ちそうになる乳を支えているのです。

 美しい曲線を描く乳房

 赤く染まる頬

 ねだり、求めるように見つめる瞳

 そのすべてを自分の脳裏に焼き付けたあと、私は手のひらの乳を左右に揺らしました。

 ばいんばいんと震えています。


「っ――あん」


 リョコウバトさんは声を漏らしました。

 私は、素敵なおっぱいだと言いました。


「あん、ふふっ」


 興奮してるのやら、嬉しいのやら、リョコウバトさんの口から変な声が漏れています。

 私は揺らすのをやめ、右乳首に口をつけました。


「あぁん!」


 さっきの声より大きくあえいでます。

 私は乳首を――

 吸い付き

 舐め回し

 甘く噛み

 乳ごと口いっぱい含み

 乳首のその頭、乳頭を舌でつつきました。


「はぁ、はぁ、むねばっかり……」


 息を荒くするリョコウバトさん、小声でそう言いました。

 私は口の愛撫を続けたまま、右手をリョコウバトさんの股に持っていきました。

 下腹部の子宮の位置を優しくなでます。

 そしてマン毛の感触を楽しみました。

 面白い感触です。

 長すぎもせず、ちょうどナチュラルな感じだね


「と、時々ととのえて……はっ!?」


 変なことを言ってるとリョコウバトさんは気づき、両手と翼で顔を隠しました。

 かわいい。

 すると、徐々にですが、リョコウバトさんの股にこもってた力が緩んで、足を広げはじめました。

 マン毛をさすっていた手をそのまま縦筋へと持っていきました。

 濡れています。

 でもまだ足りません。

 クリトリスに人差し指を当てました。

 こりこりと振動を与えます。


「っ――! はあ、はあ! あん!」


 あえぎ声の質が変わりました。

 とても気持ちよさそうです。

 リョコウバトさんはクリトリスが大好きだね


「そんな、変な……あっ、こと、あん!」


 鳩に豆鉄砲、なんてね。

 という冗談は心のうちにとどめました。

 ぴちゃ、ぴちゃ

 あそこから汁が飛び出ています。

 そろそろ、入れるね


「……はい! 入れてください! あなたの――」


 私の勃起した股間がリョコウバトさんの中に入りました。

 私の股間を通して電撃が流れる気持ちよさ

 体と体が感じ合う幸せの絶頂

 リョコウバトさんの膣の中で果てました。

 少し時間が経てば、私のモノは立ち上がり

 何度もまたリョコウバトさんの膣の中に放ちました。

 精力が尽き果てるまで、それが続きました。



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 数時間後

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 心地よい気だるさに包まれて、眠たくなりそうな気分です。


「あら、もうお休みですか?」


 少し休んだリョコウバトさんは私よりピンピンしています。

 少し眠たいだけ、大丈夫だよ、と返しました。


「では、あなたに見せたいものがありますわ」


 見せたいもの?


「はい、これですわ」


 リョコウバトさんの手には、ピンク色のシリコン製、海苔巻のような棒状――つまりバイブが握られていました。


――え


 眠気が覚めました。

 なぜリョコウバトさんがそんなものを、と思いました。

 そして、そのバイブに対して、あることに気が付きました。


――そのバイブに見覚えがある。

――あれはそう、ハト丸が生まれる前、リョコウバトさんに使おうと思って買ったんだ!

――でも使う機会がなくて、タンスの肥やしになっていた……


「これはあなたのモノ、ですわよね?」


 手と顔から、嫌な汗が流れました。

 ……はい、そうです


「ではこれは、あなたが自分で使うために買ったのですよね?」


 とてつもない悪寒が背筋に流れました。

 リョコウバトさんに使う用……なんて言える流れではない。

 ご、誤魔化すには……!

 は、はい! 自分で使うためのモノです!


「まあ! やっぱりそうなのですね!」


 そう言って、リョコウバトさんはバイブにコンドームをかぶせています。


「少し待ってくださいね」


 バイブにローションをたっぷり付けています。


「さあ、あなた」


 リョコウバトさんは天使の笑みで


「お尻を出してください」


 と言いました。

 は、はひぃーーーー!


 旦那さんはMなので、喜んでお尻を出しました。


――まさかリョコウバトさんがついに女王様に目覚めるなんて……!


 リョコウバトさんはクスクスしながら言いました。


「まあ、あなたがこんなに喜んでくれるなんて、イル助くんの言うとおりでしたわ」


 ……?



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 回想

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「おじさんの部屋でこんなのを見つけたんだ」

「……これは何でしょうか?」

「これはね、旦那さんが気持ちよくなるための道具なんだ!」

「へえ……これでですか」

「使い方はね、コンドームを上にかぶせたあと、ローションを塗ってね

 そして、滑りやすくしたあと、旦那さんのお尻の穴に入れてあげるんだ!

 あ、これがスイッチでね、振動するから、ONにしたまま上下に動かしてあげるときっと喜ぶはずだよ!」

「まあ! 試してみますわ! ありがとうございます!」



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 回想 終

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 イル助くん……君ってやつは……


「それでは行きますわね」


 バイブがお尻に入っていきます。


 ズブズブズブ!


「スイッチを入れますわね」


 ヴィー―――――――ン ヴィー―――――――ン


「~~~~~~~~~! ~~~~~~~~~!!(旦那さんのあえぎ声)」


「まあ! あなたは犬語より猫語のほうがお上手ですわね!」


 とても気持ちよかったです。

 ですので、後日、旦那さんはイル助くんのことを厳重注意で許してあげました。



●第一五話 リョコウバトさんとの二度目の子作り 完








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