少女・Third
その少年は驚愕に目を見開いた。
それはアイリを見てではない。
私を見て、だ。
私の霊体の体が、彼の目に移りこんでいた。
ああ、私はこんなふうに見えてるんだ。
彼は涙を流した。
何故、何故?
何故、貴方は悲しんでいるの?
私は、理由は分からないけれど、貴方に悲しんでほしくないのに。
何故?
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