非リアとリア充達の日常

れいん

第1話 いつもの日常 4月編 始業式前

今の時効は朝の7時50分。

俺は自転車に乗っている。

行きたくもない学校に行くためだ。いや、逝くと言った方が良いか。

しかも、今日は一学期の始業式。これから一週間地獄が続くと思うと気分的に最悪だ。


遂に学校の裏門に着いてしまった。ちなみにこの学校は駐輪場が裏門の方にあるため、自転車の人は裏門から入る。


「はぁ...」俺の心とは裏腹に清々しいほど満開な桜と、また一週間地獄が始まる事実に溜め息をつく。


「なーに溜め息なんかついちゃってんの?」後ろから声が聞こえてきた。馬鹿にしたような声。

この声はアイツしかいない。俺とは正反対のリア充、伊藤慶一だ。


「うっせぇ。別に何でもねぇよ。」と、素っ気なく俺が返すと、


「ちぇ~、つまんないの。」と如何にもつまらなそうな声を上げた。


さて、クラスは何組だろうか。別に友達が少ない俺にとっては何組でも無意味だが。


肝心なクラスは3年B組だった。


「奏は何組だった~?俺はA~。」と、慶一が言ってきた。俺は、


「Bだった。最後の最後で離れたか。」と、返す。


「そっか~。残念だな。 あ、もう少しで始まっちまう。行こーぜ。」と、慶一が言った為、時計を見ると8時5分。8時15分から始まるので教室に行くこと

にした。



そう言えば2人は何組だろうか。始業式の後にでも聞いてみるか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

非リアとリア充達の日常 れいん @reinn_kisaragi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ