第99話 鬼を殺せる刀4
俺は【
現状は有利に見えるが、実際は俺の
なぜなら、俺の【鬼殺し】が鬼の右手を斬れたのは、鬼が俺を取るに足らない
脳に対して、さらに【
鬼が俺を強者だと勘違いしている間に――次の作戦を立てなきゃならない。
……もしも、まくらさんなら、こんな時にどうするかな。
……もしも、
頭が回って、今までに考えてこなかったことがよくわかる。
親父は結局、自分が死ぬというショックを与えたことで
俺は親父の〝自分が犠牲になる〟って考え方を否定し続けていたけれど、他の人々を――例えば、それによって母さんや俺のことも親父が
そこまで考えて、不意に思い出す。
まくらさんは〝この十年間、私は
この場に立って、ようやく気付く。
あの時、まくらさんが
考えてみれば、あんなにも瑠衣のことが好きな親馬鹿であるまくらさんが、瑠衣を殺すことなんてできるわけがない。まくらさんが瑠衣の育ての親になった理由は偶然なんかじゃなかったんだろう。まくらさんは、瑠衣との
まくらさんが刀を
まったく、なんて馬鹿な大人たちで、俺はそれに、馬鹿みたいに
腹が、決まった。
全力で、正面から――鬼と斬り合う。
俺が勝てれば
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