第42話 牧区移動

雨の日は、基本的に牛は動きにくい。

霧の日は、自分が動きにくい。


3日前から、今の牧区の草が少なくなっているので、草のある牧区へ牧区移動してあげたい。

牛は1日、自分の体重の一割の草を食べるらしい。

500kgの牛なら50kg。あの軽い草を50kgというのは、相当な量だ。想像してほしい。


今日は、昼から霧が晴れたので、草のある牧区を一周し、牧柵確認をし、更に牧区を広げようと牧柵を開けた。


牧区移動しようとした途端、また、霧が流れてきた。

雨も降ってきたので、全頭移動するのは、無理だ。


牛たちは短くなった草を一生懸命食べている。健気だ。


明日は、早朝から牧区移動しよう。

できるかな?


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