第43話 牧番小屋

僕は、掃除が苦手なんだ。

牧番小屋も最初は綺麗だったが、掃除をしないので、だんだん汚くなる。

犬は、換毛期には、抜け毛がすごいので、気になった時は、雑巾で拭いていたけど、だんだん気にならなくなる。愛犬が汚れた足で小屋に入っても気にならなくなる。

トイレは簡易トイレ(工事現場にあるようなもの)で、最初はファブリーズを振ったりしていたが、だんだん気にならなくなる。


先日、兄貴が泊まりに来て、「俺は、ココで寝るのか?」と掃除をし始めた。


牧野組合長からは「部屋も綺麗に使ってほしいが、トイレは綺麗にしといてくれ、女性が上がってくる事もあるんだから」と、とうとう言われてしまう。


雇用主からの言葉は、だいぶん、こたえたので、とりあえず、トイレの掃除は最初にやる。そして、一年に一回しか使わないものは捨てる。

だいぶん広くなった。

気になる尺度は人とは違うが、小屋に人が入ってくれるようになった。


本日、ホームセンターで掃除用具を購入。


「いつか役立つかも?」と思ってとってあるものを捨てていこう。


僕は、思い出を大切にしたく、断捨離というものをしたことがない。15年ほど前に親父からもらった財布を未だに使い続けていた。穴が開いても。

従姉妹から「穴の空いている財布を使っていると、どんどんお金を失っていくよ」

と言われたので、日本製の財布を買った。


財布から僕の人生が変わるかも?

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