第30話 島根
それから、慢性骨髄性白血病との闘病生活。ぼくは、いつ死ぬんだろう。と考え出し、鬱状態のまま、入院と検査の繰り返し。
薬が決まり、その入院と検査の日々も終わった。
しかし、白血病と精神疾患を持っていたら、次の就職先は、ないだろう。
年齢も良い年を迎えていた。
そんな時、高杉さんが島根にいるという噂を聞く。
とりあえず、電話してみると「地域おこし協力隊」とやらで、島根に行ったらしい。
「地域おこし協力隊は、2年が任期だけど、年齢の縛りもないので、気になる場所があったら受けてみたら?」と高杉さんは言う。
まーやることもないので、ネットで探してみる。
高杉さんは関係ないが、島根で「直売所のプロデュース」という地域おこし協力隊募集があった。僕は、前日入りし、こっそり、その直売所を見に行った。
乱雑な店内。商品数も少ない。外には、廃棄物の様なタンスが置かれていたりする。これは、プロデュースのやりがいがありそうだ。。。。
ホテルにチェックインし、ローカルTVをみることにする「〇〇さんが亡くなりました。葬儀場はココです」というものが流れていた。
田舎には個人情報保護法やプライバシーは無いのか?
次の日に面接。
なんか話が違っていて、畑を耕し、農産物をつくる。みたいな話をしている。
ぼくは「プロデュースと聞いて来たのですが、、、」
「だから、出荷物をつくるんだよ」
田舎のプロデュースと街中のプロデュースでは、意味が違うらしい。
そして、クルマで、4時間かけて帰路に着いた。
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