第2話 中学生の頃

中学生になると僕は大人しかったが、身長が180cmあり、目立っていた。

すると教師やヤンキーの的になる。

教師は、舐められてはいけないと体罰も強い。

ヤンキーは、すぐ学年を制圧したがるので、喧嘩を売られる。

でも、僕は負けない自信だけはあった。

頻繁に因縁をつけられるので、売られた喧嘩を買ってあげた。

1対5でも僕は負けない。

最終的にヤンキーは「俺のバックに誰がついてるか知っているのか」と言ってくるので、「お前は、どうなのよ」と返してあげていた。


美術部へ入ろう思ったが、女の子ばかりで気が引けたので、柔道部に入った。

一年の頃は、流石に先輩たちの方が強かった。

先輩たちから「一年のお前ら、先輩を怪我させたら、お前らがレギュラーになれるぞ。本気で行け」と言われていた。

二年生になると僕らは結構強くなっていた。

僕は、ほっそりしていたが、身長180cm。

他にガタイがデカイのが二人。

小さいが、空手で全国大会に出る様な奴もいた。

3年生より強かった。そして、3年生は、全員辞めてしまう。

2年生から、僕たちの天下だ。

しかし、軟派な柔道部なので、夏休みは部活も休み。

腹筋は10回。ヒンズースクワットは50回。

隣の中学は全国大会に出るような強豪で、試合の時、準備運動を見ただけで、圧倒された。

軟派な柔道部は、強豪校には、勝てる訳がない。

相手が弱かったのかも知れないが、僕だけが勝った。

歓声が嬉しかった。

その頃から、襟を掴むと相手がどのくらい強い人かが分かる様になった。

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