第5話

話を始めた老人はふと板戸の外を見つめた。山の麓にあたるこの村は、日が降りると夜が長い。

ここらの近隣の土地でも名高く山峰を誇る山は、はるばる遠くから見学に訪れる旅人もいる。様々な装飾を施したきらびやか服を見るたびに、村人たちは世界の広さに気づかされた。

開いた玄関の戸を眺めると老人は言った。

彼はその先を歩いていたときも、皮膚が光り輝くように存在があることがわかったのだと。








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