第4話 勇者だろうと容赦しない
たまに突然現れる
異世界からの勇者。
フェリシア国では
何かしらがある予兆の1つとして
大抵異世界から勇者が
自然に現れると認識されていた
勇者の扱いはゆえに
丁寧にしていた。
異世界から勇者が
現れると大抵
見目麗しい者が
接客をその時の国王様に命じられる
今回は国王に姫様が接客を命じられた
私が姫様の側で控えて見ていると
勇者がこの世界の説明を聞きながら
姫様をうっとり見ているのがわかる。
っち。私の姫様に近付くな。
ローザ「お茶をどうぞ、勇者様…」
勇者はハッとした顔で姫様から目をそらし
お茶を一気に飲みはじめた
ステラ「ローザ、私にも追加のお茶をお願い出来るかしら?」
あぁ!
相変わらず姫様は美しい!
全力で愛を叫びたい!!
ローザ「すぐに持ってきます(笑顔)」
全力で良いお茶を追加しよう。
騎士達に目配せし姫様を任せて
お茶の準備に私はとりかかる
お茶をいれ終わった時に
緑髪をした騎士ノークが来た
ローザ「ノーク、どうかしました?」
ノーク「些細なことでも報告を。とローザ様に言われていたので。…勇者が、姫様の胸を見ています。我々の姫様の胸をっ!」
ノークは力んでいる
ノークは姫様ファンクラブに入会して
ローザに姫様愛を感染(教育)させられていた
もはや
姫様の微笑みのために騎士をしている
ローザも力み
震えだした
ローザ「あの勇者?!…間違いに、違いないです。必要ですか?むしろ、いや、いらない。我々の、私の姫様の敵!」
ローザは勇者の元にいった
ローザ「勇者様も追加のお茶をどうぞ…姫様にはこちらの特別なお茶を。」
勇者は顔を赤くしている。
っち。
一気にまた飲んだ勇者は
突然ティーカップを落とした
ステラ「え?!ゆ、勇者様?」
ローザ「姫様。落ち着いてください。疲れでも出たのかもしれません。私が医務室に運んできます」
ステラ「えぇ、そうね。ローザお願いね。休んで回復なさると良いのだけど」
ローザ「運んできます」
ローザが運びながら
移動していると勇者は
悪夢を見ていた
姫様を見るな
胸が怖くなってください
あなたは女性です。
ひたすらに悪夢だった
ローザが飲ませた魔法のお茶が
原因だった
猫族だけが知るお茶である。
医務室に運ばれて
3日うなされ続けて勇者は
眠っていた
目覚めた時に彼は
彼とは言えなかった。
心がもはや女性となっていたのだ
ローザ「我々の勝利です。
世界に何か異変が起こるなら
その時私が、我々が姫様を守れば問題ない。
姫様を
害するなら勇者だろうと容赦しない」
ローザはノークを含めた
姫様ファンクラブの一員と
高らかに祝杯をあげたのだった
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