第3話 メイド長は恐怖の厄災を起こす


ローザ「休暇…もらったはいいです。でも私の他に姫様を守れる人間がいるのか大変、大変!疑問に思う!!」


ローザは意味不明なことを

薔薇園で叫ぶ癖があった


大抵それを部下達が見ている

若き新人騎士ノークが

声をついかけてしまった。


他の部下達は

あ、あいつバカだと思った。


彼にはこれから

恐怖の厄災が待っている


ノーク「ローザ様、私達騎士もいますし大丈夫ですよ」


ローザ「はっ!

大丈夫なんですか?!何処がどう?細部まで説明してください!

新人ですか?まずテラスの守りが甘すぎます!理解してます?!」


ローザが何処から出したのか

ハンマーを持っている


ローザ「休暇でもやれることを見つけました。あなた休憩時間にここに必ず来て。

訓練してあげます。来ないと!」


ノーク「来ないと…?」


ローザ「大変なことになります(笑顔)」


彼は項垂れ

休憩時間に来ることになった


メイド長とはいえ

騎士長に近い権限を持つ彼女に

新人騎士である自分が

逆らうことも怖かったが


何より彼女の不気味な笑顔が

怖かった



~夕刻~


ノーク「もう、無理です」


ローザ「脇が甘いです。余所見をするな!私の姫様のテラスからも目を離さないように鍛練を積むんです!」


ノークは仕事終わりの夕刻にまで

再度ローザからの鍛練(ハンマー攻撃)

にあいまるで厄災のようだと

思った


彼は後に知ったが

彼女に声をかけるな

かけたら最後。彼女の時間

が空いていた場合

恐怖の厄災(特訓)があると噂があるらしい


彼はくたびれて

メイド長の

姫様愛を改めて知った日だった


次の日の朝は

薔薇園が穴だらけになっていて

また

恐怖の厄災があったのか?と騒ぎになったらしい


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る