第2話 私のメイド長は凄い方です


私はフェリシア国の

王女


ステラ。


私の国フェリシアは

豊かな自然に囲まれて

穏やかな国です。


それを狙う国もありますが

それは仕方ありません。


フェリシアには聖女様がいます。

今の聖女様はご高齢ですが

次の聖女様が現れない限り

代替わりは出来ないので

ご健康であることを祈り

私の毎日は始まります。


ステラ「今日のお祈りは終わりました。…そろそろ彼女が来る時間でしょうか?」


私が時計を見ようとしたその時

ドアをノックする音がしました


ローザ「姫様!起きていますか?メイド長のローザです!おはようございます!」


彼女が来たようです


ステラ「起きていますよ、今いつものお祈りを終えました。入っても良いですよ、ローザ」


そう言い終えた瞬間に彼女、

メイド長のローザは入ってきた

彼女は私の護衛もしてくれています。


頼もしい方です


ローザ「ローザ、姫様のお顔が見れて幸せです!」


ローザはいつも毎朝

素早く頭を下げて何故か私を崇めようとします

何故でしょうか?


いつもの事なので

笑顔で挨拶をしたら

ローザがいつもの様に

鼻血を出しました


ステラ「ローザ…、その、大丈夫ですか?

どうか私のこのハンカチを使って」


ローザ「いえ!ハンカチを汚すわけにはいきません。自分で大量に用意していますから大丈夫です!」


ステラ「え…?大量に?」


そういうとローザは

何処から出したのか不思議なほどの量の

ハンカチを山のように出してきた


ステラ「そんなに、いったい何処から?」


ローザ「メイド長ならこれくらい当然です!」


そういうものなのでしょうか?


ローザはまだ鼻血を出しています


…血の量が相変わらず多い。

毎朝毎朝これだけ鼻血を出していて

大丈夫でしょうか


私は毎朝毎朝慣れているとはいえ

見ていて心配になるのです


ステラ「ローザ、どうか無理をしないように。」


ローザ「!!姫様に触れられた…あぁ!」


ステラ「ローザ??どうしたのですか?」


ローザ「いえ、何でもないです!姫様!!…ん?!」


ローザの表情が鋭く変化した


ステラ「ローザ?」


ローザ「私の姫様を害そうとする虫!百年早いです!トルネードアタック!」


テラスの影に潜んでいた恐らく

他国の刺客がローザがアタックをして

下へ飛んでいきました


ステラ「…」


ローザ「メイド長をなめるな!」


私のメイド長は相変わらず

凄い方ですね

血をこれだけ出していても

これだけ機敏に動けるのですから。


ステラ「ローザ、守ってくれてありがとう。」


ローザ「ぶはっ!」


…私の1日は大抵

こんな感じで始まります。




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