大罪虹化体
2100.7.14.
《翌日》
世世さんの虹素中毒は無事回復したらしい。今後しばらくは虹素への接触をさらに避ける必要があるとかで、世世さんは虹素レスの病室に缶詰だ。家族である俺ですら面会を許してもらえなかった。ここでぽっかりと空いた技術課の設備は、総帥監修のもと、技術員……技術課傘下の部署が管理していると言う。
何を隠そう、技術課の人員はほぼ世世さんしかいないと言っていい状態なのだ。刑事課と同じく昔は人も多かったと聞くが、世世さんが技術課に配属されるなり、その才能に打ちのめされてほとんどが課を離れてしまった。事務課に行くものや、技術課の中でも研究以外の部署へ自ら志願して異動するもの、そして全てを諦めて一般市民に戻るもの……急に体制を変えざるを得なかった当時は散々だったと世世さんがボヤくのを聞いたことがあるな。
だがそれでも良かったのだ。
世世さんは結局今の今まで1人で全ての業務を完璧にこなし、それどころか毎年戦闘服や蜺刃はバージョンアップしていたりする。年齢も25と若い。破虹軍の未来は明るいと誰もが思っていた。……あの若き天才、弓手総帥と唯一
だが、問題は起きた。分かっていたことではあるが……世世さんが倒れれば今のように全てが立ち行かなくなってしまうかもしれないという危険性から誰もが目を逸らしてきた結果が、これである。それを言うのなら、弓手総帥……弓手破虹軍東京本部長が補佐役を全く置こうとしない方針も如何なものかなと俺自身は思うのだが。まあ、俺には関係ないか。……軍の体制に関しても、いち戦闘員に過ぎない俺には関係ない事だ。
……たとえ、世世さんがダウンした原因かもしれない人が、現在技術課のあとを引き継いでいる弓手総帥だとしても、だ。
「さて、ここだな」
不穏な空気を首を振ってかき消す。俺は今資料室にいた。目の前には禁書庫に続く扉が隠されている壁がある。数日前に依呂葉が入っていくのを黙って見ていることしか出来なかった、あの壁だ。
……だが今は違う。俺はもう依呂葉と同じ北斗七星の一員だ。この奥にある真実を見る、権利を持った……
深く呼吸をする。これまではバタバタしていて、俺があの「北斗七星」になったのだと実感することは正直できていなかったのだ。その関門が今、目の前に鎮座している。……じっと顔認証装置を見つめた。心臓ばかりがうるさく聞こえる数瞬の後、ピロリン、と爽やかな音が鳴る。思わず安堵の息が漏れ、そんな自分がおかしくて笑みがこぼれた。なんともまあ、緊張した割には呆気ないものだったな。これで失敗したらどうしようかと思ったぞ……
俺を認めた顔認証システムは、壁全体を静かに変形させていく。目の前に生まれた一筋の隙間がなめらかに広がると、中に隠される禁書庫を顕にした。
俺は顔を改めると、その暗闇へと足を踏み出す。
大罪虹化体関連の書籍はすぐに見つかった。入ってすぐだ。資料室とさほど変わらないが、しかし人通りが少なく薄く埃の積もった書架の中で、そこだけ埃が積もっていないのでひと目で分かった。依呂葉がよくこのあたりの本を読んでいるのだろう。……俺はその中から文字の大きそうなものをひとつ掴むと、近くにあった椅子に腰掛ける。
内容は俺でも知っているような初歩的なものから始まり、聞いたことすらないような……一般市民には知れ渡らぬよう情報統制をしているのかと感じるような内容まで様々だった。気づけば数時間は本を読み込んでいることに気付く。
だから、気付かなかった。
「お兄ちゃん?」
「──っあ」
鳥が囀るようなソプラノ。慌てて本を閉じた俺の目の前に、見慣れた依呂葉の顔が迫っていたということに。
ここで遭遇してしまうとは、なんとも運の悪い……! こうならないように、過去に来てから依呂葉との接触は最小限にしてきたのに。
俺の本を取り上げると、依呂葉はこちらの気も知らずにカラカラと笑う。
「お兄ちゃん、北斗七星になったんだもんね。これで私と一緒に大罪虹化体を倒せるようになる! でも最近お兄ちゃん、私を避けてるみたいだったから──見ちゃった」
「まさか」
「うん。私の天恵──《予言》の力でね。今日お兄ちゃんがここに来るのが見えたから、お迎えに来たよ」
可愛らしくウインクする依呂葉の目が、一瞬だけ俺と同じ赤色に光った。正直……どうしようもできないだろ、こんなん。やっぱり敵わないな……
「……普段は全く、天恵なんて使おうとしないくせに……」
「お兄ちゃんのプライベートなんて無いんだよ〜! 私なんか悪いことした? ねえ……さすがに避けるのはひどくない?」
「いや……」
俺がお前を避けているのは、……俺が、お前の倒すべき虹化体だから……なんだけどな。
今はなんとか秘密を保てているが、これはいつかバレる。なんたって俺は黒腕を使わなければ並以下の戦闘力しかない雑魚なんだから。
依呂葉と一緒に虹化体狩りなんて出来るはずがない。
だが、と視線を下に向ける。椅子に座る俺よりも大きくしゃがみこみ、大きな瞳を潤ませてこちらを見上げる依呂葉の姿は、俺的には致命的ダメージの画だった。無理。かわいすぎる。地上に顕現した天使か?
「……分かったよ。ただ俺は玉置環の件で忙しくなったからな。ずっとお前と一緒にいることはできない」
「やったー! 実は私今日オフなんだよね。ねえ、街行こうよ」
「なんで」
「お兄ちゃん本読むの苦手でしょ? 私ここの本ならもう全部読んだからさ! 大罪虹化体のことなら教えてあげられるよ」
「ぐっ……」
遊びに行くなら却下だ! と言おうと思ったが、そう言われるとぐうの音も出ない。この常に俺を先回りしてくるやり口……依呂葉の奴、だんだん世世さんに似てきてないか……?
*・*・*
7月の昼下がりは、考えられないほど、暑い。青々とした空と、くっきり浮かび上がる虹。野生動物なんて絶滅しかけていると言うのに、何故かこれだけはいなくならないセミがジージーと騒音を撒き散らす。
依呂葉に連れられて外に出た俺は、20分も歩かないうちに既に後悔を始めていた。こんなに暑く不快な中を歩くくらいなら、亜門さんの前で震えていた方がマシである。
オフとはいえ、急な戦闘があると困る。──というか依呂葉としてはそっちがメインかもしれない。外にいた方が、外で起きた戦闘にいち早く駆けつけられるというのは自明だからだ──よって俺たちは真っ黒の戦闘服を着ていて、日光をふんだんに吸収してしまっているのだ。
「お前……よく、平気だな?」
「お兄ちゃんとは体の作りが違うんだよ〜! 私は毎日ずっと外で戦いを探してるんだから」
「ば、化け物」
「私は人間だよ! ……でも、まあ、暑いね。アイス食べない? そこで勉強会しようよ」
依呂葉が指し示したのは、「セブンティセブン・アイスクリーム」の看板だ。店名に7を入れておけば縁起がいい、という現代の風潮をモロに被った名前だが、その通りアイスクリーム界では最王手と呼ばれている。基本的にはテイクアウトがメインの形態だが、この店にはイートインのようなスペースもあるというのは……過去の経験から知っていた。
いや別に常連って訳じゃないからな。数える程しか行ったことないからな。……ホントだぞ。何が悲しくて男とふたりでアイスを食いに行かねばならんのだ。
もちろん依呂葉と行くのなら大歓迎である。俺は首をブンブンと振り、笑顔を咲かせる依呂葉のあとを続いた。
店内に入ると、寒いくらいの冷房が俺たちを出迎えてくれる。同じように冷を求めに来た若者たちが、テーブルに向かい合って談笑しているのが見えた。
だが彼らは黒ずくめの俺たちを見るやいなや、「暑そう……」という感情以上の奇異の視線を向けるようになる。
(やっぱ、破虹師って世間的にはちょっと怖い? 変な? 奴らなんだよな……亜門さんのイメージが強すぎる。実際には俺はめちゃくちゃ弱いんだが)
「お兄ちゃん? どうしたの?」
根っからの根暗である俺はこういう視線を向けられるとちょっと震えてしまうのだが、依呂葉は全く気にした様子がない。空いていたテーブルを指差すと、加減を気にしない強さで俺の腕を引く。
席に着くなり、ゴトリとお冷が置かれた。
「ご注文はいかがでしょう?」
「じゃあ、とりあえずここからここまで1個ずつ」
「私はストロベリーアイスを20個くらい下さい。あとクッキーアンドクリームも!」
「食べすぎだろお前」
「アイスは飲み物じゃん。……ていうかお兄ちゃんに言われたくない」
俺たち双子はよく食べる。これは何故か、唯一俺と依呂葉が対等な点と言えるかもしれない。エプロンと帽子を身につけている店員は明らかに引いていて、「お時間がかかりますが……」と言われたが、俺たちは大きく頷いた。
俺も依呂葉も、趣味が少ない。なので日々の稼ぎは食費に溶かすしかないんだから、いいだろ……
こころなしか周囲からの視線が奇異から怯えに変わった気がしたが、気にしないことにした。
「さて! じゃあアイスが来るまでお話しよっか」
「大罪虹化体について……か」
顔が引き締まる。
禁書庫にある本に関しては、内容を北斗七星以外の人間に口外するだけでも罰則があるのだ。俺もこの話を聞くのは、初めてになる。
「まず、大罪虹化体って何? お兄ちゃんあの本半分くらい読んでたから分かるでしょ」
「はぁ……それくらいは小学生でも知ってるだろ。……理性を持った虹化体のことだ」
「そうだね。虹化体は、虹素が負の感情を溜め込んだ生命体。街のストレス濃度が高いところに虹化体が生まれるのはそういう訳なんだけど……」
「普通は、単純な破壊衝動とか、食欲とか……原始的な《感情》を元に暴れ回るだけで、頭は悪いし、すぐに倒せる」
「お兄ちゃんには難しいかもしれないけどね!」
「るっせーな! もう倒せる!」
依呂葉は俺をおちょくるのが好きだ。正しく言うと、これは……俺に甘えてきているのだと思う。
俺が依呂葉を「唯一の血縁」として大切に思っているように、依呂葉にとっては俺が唯一の「同じ境遇を共有する人物」なのだ。軍の人間も、世世さんも、依呂葉にとってはきっと尊敬すべき先達で……こうやって気軽に話せる相手ではないのかもしれない。
まあ、その俺が依呂葉より弱くてだらしないんだから残念なのだが、……こんな俺でも必要としてくれることは、正直嬉しい。
それだけに、依呂葉を孤独にした大罪虹化体は許せないのだ。
「大罪虹化体は、キリスト教における《七つの大罪》の感情を元にして動く、とても高度な虹化体……だったな」
「そうだね。《傲慢》《嫉妬》《怠惰》《暴食》《色欲》《強欲》──そして、私たちの家族を殺した、《憤怒》」
依呂葉の顔が怒りに歪む。
「10年前の千葉大災害──パパとママたちが殺された日を最後に、どういう訳か大罪虹化体たちは動きを見せてない。殺すだけ殺して隠れてるってわけ。ホントに許せない。毎日毎日探してるのに、見つからない……見つけたら欠片1つ残さず抹消してやる。そのための力は、付けた。毎日殺すシュミレーションもしてる。憎しみはこの10年間……大きくなるばかりで」
「依呂葉、落ち着け。周りが怯えてる」
呪いのような言葉を吐く依呂葉をポンポンと叩くと、怒りに揺らめいていた瞳がはっきりと戻った。
俺たちの会話が聞こえていた訳でもないだろうに、店内はしんと静まり返っている。──亜門さんには及ばないのかもしれないが、依呂葉もまた、他者を圧倒する気迫を発してしまうのだろう。
それほどまでに、彼女の意志は固く、鋭い。
「あ、あはは、ごめん。……こんなことあんまり口にするべきじゃないよね」
「それがお前の目的なんだから、仕方ないだろ」
「うん、ありがとう……じゃ、続き行くね。ここからは禁書庫限定のアレなんだけど……大罪虹化体って、人型を取れるんだ」
…………。あっ。
「マジか」
「何? リアクション薄くない? つまりさあ、奴らって……この店内に
「それは怖いが……」
現に俺がそうだしな。
タイムスリップ前。依呂葉の首をはねた《憤怒》は、虹化体の身でありながら、やかましい口調で喋り散らしていた。……そんなのを見た事もあるし、ちょっとリアクションが遅れてしまった。
「こんなこと言ったら大混乱が起きるだろうから、皆には内緒なんだよね」
「だがずっと人型を取れる訳でもないんだろ」
「うんうん。虹化体型、人型、混合型……と大まかには3つ形態があって、人に近付くほどエネルギー消費が高くなるらしいんだ、奴らも。あと戦闘能力的には虹化体形態の方が強いでしょ。人型の核なんて、心臓部にあるに決まってるし」
「ふむ……」
憤怒はただ物を破壊したいだけだから、人型を取るよりは虹化体のままでいた方が都合が良かった……ということなのだろう。
「あと、大罪虹化体にはちょっと見分け方のコツみたいなのもあるんだよね」
「見分け方?」
「うん。《憤怒》の頭には、大きな角が生えてる……とか。《嫉妬》は腕が4本あるんだっけな? まあ、奴ら、自由に腕を生やしたりするからこの見分け方は弱いかもしれないし、資料も少ないから、私も全部分かるわけじゃないんだけど」
なるほどな……じゃあ、俺の外見上の特徴が分かれば、俺が何の大罪を背負う虹化体なのかが分かるかもしれないのか。いや、その前に。
「あ、でも大罪虹化体って7体しかいないんだろ? 欠けてる奴とかいないのか?」
「ええー……どうだったかな。《怠惰》が暴れてるところはマジで全然見ないらしいけど」
「ぐっ」
俺が《怠惰》の虹化体だと言われたら、何かそんな気もしてくる。怠惰に怠惰を重ねて妹を失った末に虹化体になったんだからな……
「でも大罪虹化体って
「え?」
「大罪虹化体って、単独で討伐した破虹師はいないけど、……全く倒せないわけじゃないし、これまでも何体か討伐されてるみたい。でも、いなくならない。《嫉妬》あたりは少なくとも2個体は確認されてるし」
「それってつまり…………」
「大罪虹化体って、代替わり……のような何かがあるらしいんだよね」
依呂葉の顔は平然としていたが、俺の頭はおかしくなりそうだった。
だってそれは……つまり、今いる7体を倒しても、……大罪虹化体を根絶することはできないと言っているようなものじゃないか。
俺の目標は……大罪虹化体を全部倒して、それで……依呂葉に平穏な生活を送ってもらうこと、だったのに。
「それに、一世代に大罪の感情を抱く虹化体が一体なわけないでしょ。《憤怒》を抱いて死ぬ人が二人いたら、どうなるの? 片方は虹化体で、もう片方は大罪虹化体?」
「……」
「奴ら、頭いいけど、バカだから……『自分こそが憤怒だ』って戦い始めるらしいんだよね。10年前まではこの戦闘の痕跡を辿って、大罪虹化体を探していたみたい」
依呂葉もこの話を聞いた時には、絶望したのだろうか? ……自分は一生終わらぬ戦いに身を投じていると知ってなお、鍛錬を重ね、毎日のように、虹化体を殺しているのか?
今目の前で笑っている依呂葉が、何を考えているのか……どれほどの覚悟を決めてここにいるのか、……俺はまた理解できなくなってしまった。
「……辛くないのか? その……だって」
「何が?」
「俺たちが死ぬまでに、大罪虹化体を全部殺す。──そんなの、物理的に無──」
「おまちどうさま!」
俺の言葉を遮って、目の前に大量のアイスが運ばれてきた。俺の頼んだ色とりどりのアイスたちと、依呂葉の頼んだ2色のアイスたち。机をワッと埋め尽くすそれを整理するのに必死で、……依呂葉から返答を聞くことが出来なかった。
「もう、破虹師のお客さん! ちょっと甘い物食べすぎじゃないですか? 若いんですから野菜も食べなきゃダメですよ!」
「はは、大丈夫ですよ。俺たちメチャメチャ食うので──」
まるで親が子を叱りつけるように言う店員がおかしくて、整理の手を止めた俺は──同時に、呼吸も止まった。
「ん? お兄ちゃん?」
「あ……あっ、あんた……」
「……私が、何か?」
注文を取ってくれた店員とは別の店員だった。言葉を発せない俺に首を傾げる彼女の頭の横で、桃色のツインテールが揺れる。帽子を被っているべき頭部にはまっているのは、真っ白なうさ耳カチューシャ……
「アンタ……
その特徴的な見た目を、忘れられるわけがなかった。かわいいセーラー服の上からエプロンをまとい、ツインテールとうさ耳カチューシャを身につける……どう見ても中学生だが41歳の女性。情報量が多い。
タイムスリップする前の8月25日に虹化体討伐に赴いた俺たちの前に現れた、逃げ遅れの一般市民だ。あの時は山田さんに連れられ、交番かどこかに連れていかれたはずの……
(いや今彼女がここにいるのは何も変な事じゃない。今は過去。過去だ。……それより)
興味があるのは、彼女が落とした名刺にあった……探偵という肩書きだった。そして、あの山田さんが顔をしかめて彼女と接していたこと。何かがある。
それだけじゃない。探偵という職は、ただ……物語にあるような、謎を解くだけの職業では無いはずだ。きっと誰よりも市井の情報には詳しいだろう。
(8月25日。今からひと月半後までに、依呂葉を始め軍は──大罪虹化体を討伐できなかった。だから次に俺ができることは、
少々気持ち悪いと思われようがなんでもいい。俺はこの人とどうにか接点を持ちたいと思っていた。できることと言えば。
ポケットに手を突っ込む。
「俺……アンタの名刺を持ってるんだ。是非……2人で話をさせてもらいたい」
度重なる戦闘で少々よれている、ピンク色の名刺を目の前に突き出して見せた。
誰も何も言わなくなる。
「……お兄ちゃん、最近やる気になったとは思ってたけど、ナ……ナンパにはもうちょっとやりようがあるでしょ」
「ナンパ?! いやこれは違うしこの人よんじゅ──」
「おっほん!」
依呂葉からの見当違いの非難をかわすと、宇佐美さんは大きく咳払いをした。
「いいですよお兄さん。私そろそろバイトも上がりですので、……その後に」
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