第13話 あとがき

2003年8月に書いた作品です。(散々散々書き直したので、書き直そうと思っても、書き直すとこがない…)

懐かしいなぁ。もうこの頃には、メサヴェルデ学院高校の理事長は誰で、なぜここに“守護者の門”があるのか、なぜ臣人たちはここにいるのか?なんかの裏設定を全て作り終えていた……気がする。


バーンがあんなふうになったのも(育ってしまった)アメリカでの出来事に起因するわけで。それに関わる秘密結社の親玉と“守護者の門”を使って何かやろうと企んでいた輩は同一人物になってます。日本で“守護者の門”の封印が解かれないように闘っていたのが、実は臣人の祖父國充とその親友、そしてリリスという設定です。この過去話はのちに「PERTH」で語られることになります。バーンは「アメリカでは見たことがない」って言ってますけど、実はこのシリーズの本当の第1話「MANNAZ」で、バーンの精神を破壊しようとその“門”の 力を利用したって設定です。だから、“守護者の門”は世界中にあったりします。作中で語られるのは、ドイツの森の中にも1つ。


サキュバスの登場回だったわけですが、「アニス」と名付けられ、テルミヌスおよび三月兎研究会のマスコットとして、またバーンの使い魔として仲間に加わることになります。

淫魔ですので、エネルギーを吸わないと弱くなってしまいます。ただ、むやみやたらにはしないとリリスとバーンに約束させられ、最も燃費の良い黒猫の姿で普段います。何か文句を言いたくなったら小学生の女の子の姿、気合い入れて戦うときはボディコンのお姉様の姿に変化します。魔力の供給は、バーンから受けているのであまり困らないようです。


バーンの『魅了眼』についていろいろでていますが。普段はカラーコンタクトをしています。が、していても時々その力は発動しています。サキュバスも“魅了 チャーム”を使いますが、それとは似ているけれど違う能力になります。サキュバスの場合は惚れ薬みたいなもので、ぼーとして、されるがままです。バーンの『魅了眼』はそうではなく、かかった人でもある程度自由意志をもつことができます。でも絶対的に支配される。でも、ま、臣人には効かないみたいです。(笑)


今回の話のルーン文字「THURISAZ スリサズ」は『門』という意味です。「あなたの内と外の両方でやるべき事がある」と告げるルーンです。また「行動しない場所」を表します。つまり「待つ」事を促すのです。

ちょっと立ち止まり、過去を振り返り、様々なこと、喜びや悲しみ。それらは全てここへ『門』へと導くために必要なものだったものなのです。過去を解き放ち、この『門』を通り抜けようと言っています。

バーンは、まだこの『門』を通り抜けることはできませんが、でも過去を見つめられるようにはなってきています。あとは、他の意味として「悪魔」ということもあったので、それにも引っかけてみました。


ここまでお付き合いしてくださって、ありがとうございました。

あなたにルーンの加護がありますように。

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THURISAZ 砂樹あきら @sakiakira

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