月曜日 (星の王子さまのネタバレを含みます!)
有料駐輪場に自転車を停めてきた、なに、1時間は無料だ。こんな小さな書店のために150円もくれてやるつもりは無い。だから、これを書き終わったらすぐに戻ろうと思う。
宛もなくぶらぶらする時間は好きだ。僕を忘れないように僕でいられるようにするのにすごく重要な役割を果たしている感じがする。もしも、この時間が今まで1度もなかったら、きっと本当の僕は目を回して血反吐を吐いて2010年辺りに置き去りにされている。何か言いたかったんだけど…ああ、そうだ、大切なものについての本をひとつ読んだんだ「星の王子さま」って言うんだけど。知ってるよね。僕は2〜3時間くらいかけて一度にあの本を読み終えてしまったんだ。感想としてはとても面白かった大好きな本になるかもしれない。身の回りにある小さなものの大切さや「絆とは飼い慣らすこと」なんて思想は今まで考えつきもしなかった。とても素敵で変な表現だと思う。色んな人をいっぺんに飼い慣らすことは無理なのだろうなとも思った、リードを沢山繋いでもそれを持っておく手が足りないしもっと言えばそれぞれの個性が僕を置いて行ってしまう結果になると思う。僕もきっと小さな惑星の住人だ。心の中に小さな惑星を持っていて、その惑星をあなたという一輪の花が満たしているんだ。その花と毎日のように会話して時に相談して相談を受け、花びらに触れてほんの少しだけ濁った水をあげているんだ。その惑星から僕はおそらく離れないと思うけど、きっとあなたは離れていくのかと思うと小さな惑星に小さなヒビが入って割れてしまいそう。
身の回りのものは大切にしたい。時には立ち止まってでもいいから抱きしめてやりたい。そんなことをしてたら僕は誰かに置いていかれる。構うものか!こんなに僕のことを思う人がいるのにその人を放っておけるはずがないだろう。僕のことを置いていく人のことなんて後でいいんだよ。大切なものは目には見えない、遠くのものと近くのものにも当てはまると思うんだ。遠くを見すぎるといつだって近くにある大切な何かをないがしろにしてそれが壊れて結果、後悔以外は何も残らない。近すぎると見えないんだ。
大切なのは今だ。そして、今存在している人とその関係だ。僕はその人たちの味方でありたい。その人たちも強くはないから。
バイバイ。愛してるよ、僕の星の一輪の花。
あ、やっぱり150円はくれてやろう。
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