第2話 レベルが戻ったらしい...
落ち着きを取り戻した少女は椅子に座り直す。
俺は上体を起こした。
「あなたは何て言うの?俺とどういう関係なの」
「ルノエが私のことをあなたなんて言うなんて、おかしいわ。私はフーシェよ」
俺を疑った目で自己紹介をするフーシェ。
「フーシェさん、これからよろしくね」
手を出すと、戸惑いながら手を差し出し握手をかわす。
かわし終えると、
「冒険者カードを見してくれない。ズボンのポケットに入ってると思うけど」
俺はポケットの中身を探る。
カードらしきものの感触があり、それを取り出しフーシェに手渡す。
フーシェは受け取りじっくり見る。
「えっえっ、レベル1に戻ってるぅぅぅーー」
またもフーシェは外に聞こえるほどの大声で叫ぶ。
「ちょっとうるさいんだけど、フーシェさん」
耳をふさぐ俺。
騒がしい子だな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます