ついでに足を運んでいたからこその、この距離感は、さて描出しようとするととても難しい。気になる、顔を見に行く、話す。その中で付き合い方を、相手のことを、自然に思いやられて模索する。今は、仲良い人か、家族か、役割があって会う人か、ぐらいの大別があるけれど、昔の(もののやりとりの姿をした)近いけど親しいかどうかわからないような縁、そういうものの味わいがここにある。