標識

2019年8月22日

私は今日、暇で空を見てた。


2019年8月23日

私は今日、私の家とお隣の家の間の通路に変な道を発見した。

明日、私はその先を確かめる。


2019年8月24日

私は、その道を歩いてみた。

暫く・・・、って言っても10分程度だが、歩いていたら井戸を見つけた。

その井戸はそこが見えなかった。

それくらいの深さなのか、ただ暗くなってるから見えないだけなのか。

分からないから、その井戸に石ころを入れてみた。

少し間をあけて石ころが底に衝突した音が鳴った。恐らく、深い。

明日、私はヘルメットと懐中電灯と日記代わりのメモ帳(このメモ帳)と縄を持ってこようと思う。


2019年8月25日

少し、朝早くから井戸のところに行った。おかげで少し眠い。

井戸に縄を垂らして、降りてみた。

多分、3分程度で降りれたと思うがよく分からない。案外深くなくて驚いたりしてる。

無論、真っ暗で何も見えなかったので懐中電灯をつけてみた。

周囲がパッと明るくなった。

一瞬どこに居るのか分からなくなってしまった自分がいた。

本当にここは井戸の中なのか疑ったりした。

それくらい広い地下空間が広がっていた。

多分、ドーム状になっていたんだと思う。

地面はすべて石畳みたいな感じになっていた。変に整備されてて驚いたことを覚えている。

暫くの間、そこら辺を歩き回っていたら変な標識が落ちているのを見つけた。

見た感じ、警告を促すような標識だけども何を示してるのかは一切わからなかった。

だって、ビックリマークだけしか書いていなかったから。

それじゃ分からない。

色は黄色だったから、警告してることは分かるけど、何に対して何を警告しているのかが分からない。

その不思議な警告の標識を後にして、私は奥に歩いて行った。

奥はまだまだ続いている、しかももっと暗くなっているように見える。

暗闇の暗闇っていう表現があっているような気がする。

なんだか、怖くなってきたがまだ先を見たい好奇心と、今から戻るだるさを感じて前に進んでいきました。

ますます暗くなる地下空間が先に続いてるだけ。

そろそろ、飽きてきたので帰りたくなってきました。

お腹もすいてきました。

誰も居ません。

怖い。

暗い。

救けて。

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