踏切、遮断機、室内機。

踏切

カーンカーンカーン

不快な和音が奏でられる。


遮断機

熱せられ、物を切り、プリンを見ていた。

何も無いことに異常なほどの憧れを注ぐ。


室内機

人を溶かし、全てを液体に還す。

全てひとまとまりになる。


電線

熱を発しながら、自ら溶ける。

意味を成した言葉は既に溶かされつくした。


蛍光灯

シアン化合物の甘い香りを発しながら、低い気圧で放電する。

ひとまとまりになった悪意は、殺意よりも重く高い密度を持つ。


公衆電話

ビリリリリリリリリ

異常な音を発しながら、壊れていくのが唯一の解。


室外機

全ての始まり、それは神棚を壊し、最悪を招いた。

何も感じさせないように異常な空気と目線と殺意を流し、全てを飲み込んでしまった。

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