名もなき日陰で生きた作曲者
4文字の名前の彼は今は「xx兄貴」と呼ばれている。
呼べる名前が無いからこそ「xx」という単語が使われている。
実際は彼には名前があるが、上にも書いてあるように彼には呼べる名前が無いのだ。
もっと踏み込んで言うなら、名前を出す権利を持たないというのが正しい。
彼は「自分の事は知って欲しくないけど、自分の作品は見てほしい」という理想があった。
だが、そんなことは夢物語だ。
作品が有名になれば、自分も日に当たるは必須。
日に当たるということは無論、酷評を食らうことがあれば、称賛されることもある。
彼にとっては、酷評は耐えがたい苦痛だ。
しょうがないだろう、この私にとっても酷評はツライ。
次の作品に対する、周りからの巨大な期待感。
そのうえ、過度な宣伝までされた。
これ以上日に当たるとストレスで壊れてしまうのは皆も分かっていたはずだ。
彼はだんだん、精神を壊していった。
彼は
「首つりの予行練習をするまで、追い詰められてしまった。引退を決定します。」
まぁ、分かっていたようなことだ。
ただでさえ、ストレスが加えられてる状態からのストレスは耐えれるものではない。
ここまでの話は私が、個人的に思う所を交えて話している。
合っているかはもう、誰にも、分からない。
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