公共放送《ラジオ》を聴きながら、宇宙港まで向かう部分の描写が、生き生きとして魅力的で、青空を二分する軌道エレベーターを見上げたような気持になりました。夜の場面も美しい。この魅力的な背景と、主人公の思春期らしい気持ちのぐるぐるが上手く噛み合って、リアルな世界が生み出されています。ヒツジたちは、いつか姿を消すのでしょうか。